新築戸建の3件に1件が未完成。決算月の強引な引き渡しか さくら事務所調べ

ホームインスペクションやマンション管理組合のコンサルティングなどを提供しているさくら事務所(東京都渋谷区)は、2023年3月に行った完成検査時の新築一戸建てインスペクションを実施した物件のうち、約3件に1件が未完成であったことを発表した。

画像=プレスリリースより

同社が23年3月に、戸建ての引き渡し直前に行われる完成検査(竣工検査)を行った結果、完成に至っていない状況の物件が63件中21件あり、約33%が未完成だった。

未完成の部分は、「外構(庭)がまだ仕上がっていない」「照明の設置が追いついていない」といったもので、外構に加えて2箇所以上が未完成の物件も5%あったという。

未完成での引き渡しの理由に、決算月の強引な引き渡しがある。建築業界も3月が決算月の企業が多く、期中で売上を確定させるため、月内での引き渡しを強行するケースがあるのだ。また、無謀なスケジュールで突貫工事が行われることで、不具合の可能性も高まるという。

同社は、こういった引き渡し時のトラブルの対処法として、ホームインスペクションをすすめている。また、インスペクションが難しい場合であっても、なるべく早い段階から不具合を洗い出すことで、補修の交渉を進めやすくなるという。

 
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