カメラのキタムラ、ECサイトの不正利用・不正注文検知サービスを導入
カメラのキタムラ、ECサイトの不正利用・不正注文検知サービスを導入
カメラ専門店などを運営するキタムラ(東京都新宿区)は、かっこ(東京都港区)が提供する不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」を導入したことを発表した。
近年、ECサイトから不正に注文した商品や犯罪目的で作られたクレジットカードの受け渡し場所として、空き物件や空き家が利用される被害が頻発している。2022年12月には、密輸した覚せい剤の配送先として空き部屋を手配したとみられる東京都内の不動産会社従業員が逮捕され、業界の内外で大きな話題となった。
こういった空き部屋や空き家被害に加えて、ECサイト運営者や一般消費者においてもクレジットカードの不正利用の被害は大きく、2022年度のカード不正被害額は436.7億円にものぼっている(日本クレジット協会:「クレジットカード不正利用被害額の発生状況(2023年3月)」より)。
キタムラでは、かねてよりネット通販におけるクレジットカード不正に対し、本人認証サービスなどを導入することで対策を行っていた。しかし、近年の不正手口の巧妙化により、受注後の「不正調査」に苦慮していたという。
今回、同社が導入した「O-PLUX」は不正注文の検知サービスだ。
提供するかっこ社独自の審査ロジックにより、不正注文をリアルタイムに検知し、クレジットカードのなりすまし注文、不正転売・悪質転売、後払い未払い等の不正被害の防止や審査業務の自動化を行う。
また、全国の空き室情報や電話番号疎通確認等、複数の外部企業のデータベースを審査に活用しているため、空室やでたらめな電話番号を使用した不正注文への対策も可能であるという。