こんにちは。婚活FP山本です。近頃では不況や低年収の影響で、社会に出ても実家不動産に住み続ける方が改めて増えてきました。一方、近頃では「結婚したくてもできない人」も同様に増加傾向。今回はこれが合わさって起こった実話です。


実家で親と同居!婚活に励むも全然ダメ…

ある都心部に40代前半の独身男性Aさんがいました。Aさんは20代の時に、勤めてた会社が倒産したと同時に実家不動産に出戻り、以後ずっと実家で親と同居しつつ派遣社員で働く身。年収は今でも300万程度で、貯金も考えるととても実家を出れませんでした。

一方、それでも結婚願望もあったAさんは婚活にも励みましたが全然ダメ。現実は厳しいですね。早く結婚して親を安心させたかったAさんでしたが、ある日突然親が倒れ、そのまま…。遺言で実家不動産をAさんが、貯金をすでに嫁いでた妹Bさんが相続しました。

妹が売却中止を要望!離婚して戻ってきた

そして自分一人なら…と、AさんはBさんに実家不動産の売却を相談しました。実家不動産を売却し、安い不動産に引っ越そうと考えた訳です。売却すれば差額分を現金にできますからね。ですがこの時、Bさんは強めに売却を拒否…というか「少し待って欲しい」と返答。

実はBさんは離婚直前。離婚したら再婚するまで実家不動産に戻りたいと言うのです。そしてBさんは予定通り離婚し、10歳になる一人息子Cさんを連れて出戻り。幸い兄妹の仲は良く、Cさんとの仲も良好だったので、以後ちょっとフシギな3人生活が始まりました。

再婚したらのハズが…。お互い一人よりは…

Aさんが結婚するか、またはBさんが再婚するまでという約束で始まった3人生活。ですがBさんが戻ってきてもAさんの婚活成果は一向に変わりませんでした。一方、40歳目前でCさんもいるBさんの再婚活も事情は同じ…。結婚も再婚も双方全然ダメでした。

こうしてすっかり実家不動産の売却機会を失い、また兄妹双方結婚できずに共同生活を送っていた二人はハタから見れば夫婦同然。Cさんもいますし尚更です。経済的な理由とともに互いに一人よりは今の生活の方が良さげな様子。こういう暮らし方もアリかもですね!

おわりに

たとえ事情は違っても、互いに結婚も再婚もできない独身兄妹が実家不動産で共同生活。色んな見方はできると思いますが、少なくとも一人で孤独な生活するよりは兄妹仲良く暮らすのもアリかもしれません。ところで、もし実家不動産を売却してたら…どうなってたんでしょうね。

関連リンク↓ 「不動産!虐待&孤立無援の女性がようやく手にした家族」
/column/yamamotomasayoshi/22979/
 
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