こんにちは。婚活FP山本です。不動産の値段には一応相場はありますが、売却額をいくらにするかは持ち主の自由売却する気が無いならいくらでも高値を設定できます。一方、三つ子の魂百までとも…。今回はそんな言葉がそのまま当てはまった実話です。

いじめっ子だった過去、親の商売を受け継いだ

ある地方に30代の既婚男性Aさんがいました。Aさんの家は地元では名の知れた地主。建設業を営み、大きな自宅不動産に住み、色んな意味で有名だったA家。そんな家で生まれ育ったAさんにはちょっとした過去があったのです。

それは学生時代「いじめっ子だった」という事。一般的にも言われていますが、いじめはやった側は「過去の事」としてすぐ忘れますが、やられた側は生涯の心のキズとして恨みが残るもの…。そんな過去を持つAさん、30代半ばで親の建設業を受け継ぎました。

倒産寸前!旧友に自宅を担保に資金援助を依頼

その途端、経営はドンドン右肩下がり。Aさんの才覚とともに不況の煽りもあったんでしょうね。あっさり倒産寸前までいきました。通常こういう時は銀行に資金援助を依頼するものですが、A家の基本は無借金経営。銀行に下げるアタマが無かったんです。

代わりにAさんが思いついたのが、同業を営む旧友Bさんの存在。「自宅不動産を担保にするから金を貸してくれ」と。BさんはAさんの学生時代の被害者。Bさん的には恨みを晴らすチャンスだったのでしょうか…?意外にもその条件でお金を貸しました。

ギリギリ復帰!…が、なんと売却額は1億!

ちなみにAさんにとって誤算だったのが、Bさんはキッチリ専門家作成の借用書を用意したこと。結局、借り入れの効果も虚しくAさんの建設業は倒産しました。そして借用書通り、Aさんの自宅不動産はBさんが持ち主に。

その後Aさんは一から建設業をやり直して数年後にはギリギリ再起!そしてA家のプライドの象徴だった自宅不動産を買い戻そうとBさんに打診しました。ですが提示された売却額は現在の相場4000万に対してなんと1億!A自宅不動産は空き家のままだったので、明らかにBさんの嫌がらせ。さすがにBさんの恨みに気付き、反省したそうですが…。

おわりに

世の中の値段は需要と供給の関係と言いますか…不動産、特に自宅は「他に変わりのない商品」です。Aさんの買い戻したい願望があったからこそ成立(?)した売却話でしたね。売却値は持ち主の自由ですし、余計な恨みは買わずに生きていきたいところです…。

関連リンク↓ 「不動産!いつか使うから…なら一旦売却すべきお話」
/column/yamamotomasayoshi/19849/
 
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