こんにちは。婚活FP山本です。不動産は時折「モノ」として愛着が沸くこともありますが、それでも立派な「資産」になります。そして資産は値動きに変動もありますし、値動きの元になる人気も変動するもの。今回は不動産をモノ扱いして失敗した方のお話をお伝え致します。
ありがち?バブル期は避暑地ブームがあった!
バブル期を経験された方ならご存知かと思いますが、当時は一部で「避暑地ブーム」がありました。普段使いの自宅とは別に、別途避暑地に別荘を所有するのが一種の人気でステータスだったわけです。そして夏休み等ではそこで過ごして英気を養う…というわけですね。
そんな避暑地ブームの中、AさんとBさんという二人の男性がいました。偶然にも人気ある避暑地のすぐ近所に互いに別荘を所有した二人は一気に意気投合。休みの度にそこでスポーツ等を楽しむ仲になったそうです。そしてバブルは一気に泡となって弾けました…。
方や売却、もう一方は愛着と共に所有を希望
バブル崩壊におけるダメージはハイステータスの方ほど大きく、もちろんAさんBさんにも強く影響しました。互いに年収も下がり続け、ついにはこの所有する避暑地の別荘を維持するのも困難なほどに。そしてこの時、二人はまったく逆の決断を下したのです。
Aさんは素直に別荘を売却しました。しかしBさんは別荘に愛着も沸き、また人気避暑地の別荘というステータスを捨てるかのような決断ができませんでした。そして「いずれまた頻繁に使うだろうし、だったら…」と自分に言い聞かせ、所有を継続することとしたのです。
今や捨て値でも売れない避暑地事情の結果…
それから数十年の歳月が流れた今、避暑地っていかがでしょうか?もはや「避暑地」なんて言葉自体を死語とも言える程に聞かなくなりましたよね。もちろんそれほど人気も下落しており、今では当時の避暑地は悲しいほどの捨て値でも売れない有り様となっています…。
ちなみに二人の結末は何となくご想像がつくかもしれませんが、Aさんはすでに避暑地の別荘を買い戻せるほどになりましたがすでに興味を失いました。方やBさんもすでに興味は失ったものの買い手が付かず、売却できない避暑地の別荘を持て余してるそうです。売却しとけば良かったですね…。
おわりに
そもそも現在の日本はご存知の通り人口減少時代であり、そして経済が停滞しています。今なら人気が残る地域でも20年・30年後ならどうでしょうね。不動産は所有してるだけでも経費もかかりますし、使わない不動産は売却できる時に売却すべきかもしれませんよ。