妻にはナイショでやってしまった不動産投資

マイナス金利の影響を受け、お金の運用先が定まらない昨今。

そんな中で、比較的利回りが高いとされる不動産投資を始める人も多い。

 

■妻にはナイショで始めたマンション投資

定年退職をしてこれからは悠々自適の老後をと思っていたが、サラリーマン時代にマンション投資のような不動産投資をしていたが為に、その投資で老後資金を喰いつぶされてしまう可能性がある。

 

サラリーマン時代のある日、唐突に不動産投資の電話セールスを受け、物件を買ってしまったが、買った不動産業者からは「奥さんにはナイショの方がいいですよ」と言われることが多い。

 

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現に、当方に来られる不動産投資に関する相談者には、「妻にはナイショでした」とか「嫁には話をしていない」という事案が多い。

 

何せ、数千万の借金をするので、妻にそんな話をすれば契約は成就しないという売り手の視点が働いて、もっともらしい理由をつけて「妻にはナイショで」ということになるようだ。

 

こうして買ったしまった投資物件も定年になると、給与所得もなくなるので節税効果はなくなってしまう。

しかも、毎月持ち出しをしていたお金は給与収入があるからこそ補てんができたものの、退職後の補てんは手持ち資金と年金からやり繰りしないといけない。

 

そういう状況下になってしまうと、ますます妻や家族には「不動産投資やっています」とは言えない。

 

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そんな中で、たとえば、物件の空室が続くと持ち出しのお金もそれなりに多くなり、ローン返済ができない事態になりかねない。

特に、多くの賃貸物件の部屋を持っていると賃料も多いがローン返済金も多く、空室の部屋が多くなればその分、厳しい事態になることは概ね想像ができるだろう。

 

結果、2か月に一度の年金をもらっても、その大半は「年金代わり」と称する不動産投資を維持するための持ち出しに使ってしまい、不足が生じれば退職金まで手を出すことになる。

 

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つまり、定年後の収入が年金だけになってしまうと、手持ち資金に相当な余裕がなければローン返済不能というリスクを抱えることになる。

 

まさに、不動産投資が老後資金をも喰いつぶしてしまうわけである。

 

サラリーマン時代の不動産投資ローンは、定年までの給与が担保の1つになっている。

したがって、家賃があろうがなかろうが、定年退職しようが、貸出した金融機関は何等かのお金で概ね30年間のローン返済をしてもらえばいい。

 

そうした前提があるから、サラリーマンでも高額のローンを借りて不動産投資ができることを忘れてはならない。

 

 

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