「LGBT不動産の社中日誌 須藤あきひろ」
LGBTのライフプランニング・サポートを手がけ、自身もゲイであるIRIS須藤あきひろ代表に、不動産や住宅の現場で感じる問題点を紹介いただきます。(リビンマガジンBiz編集部)


株式会社IRIS 須藤あきひろ代表 (画像=リビンマガジンBiz編集部)

みなさん、はじめまして。
IRISの須藤です。

我々IRISはLGBTフレンドリーの不動産会社です。
みなさん、LGBTという言葉をご存知ですか?
LGBTとは性的少数者の総称のことを言います。
ここ最近はTVや新聞などのメディアで取り上げられることも増え、「LGBT」という言葉を目にする機会が増えたのではないでしょうか。

IRISのスタッフは全員がLGBT当事者です。
なのでLGBTが「特別」という感覚はなく、それが「普通」だと考えています。世界には74億人もいるんですから、いろんな人が居て当然ですよね!
ですが、LGBTはまだまだ少数派のため、なかなか理解してもらえないことも多く、生きていくうえでいろんな壁を感じます。

生きていく上で欠かせない衣食住の中にもその壁はあります。
IRISではその壁を少しでも乗り越えられるためのお手伝いと、そんな壁がない社会作りを目標にしています。

今回はちょっと自己紹介を含め、私のことについて書いていこうと思います。

私は、1989年12月生まれの男性です。出身は楽天の本拠地がある宮城県です!
高校を卒業してすぐに上京してきましたが、それまでは宮城県で生活をしていました。

実は高校生の頃までは女性が好きでした。
学生の頃は彼女もいましたし、「どうしたら女性にモテるのか?」などと、しょうもないことを考えながら学生生活を送ってました。

じゃあ、どうして今はゲイなのか?

それは上京して、初めて勤めた会社の上司がゲイだったのがキッカケでした。

上司はやたらとボディタッチをしてくる人でした。
お腹が痛いと言えば、お腹をさすってきますし、頭が痛いというと頭を撫でてくる人でした。。。

今思えば、明らかに行き過ぎた行動だと思うんですが、当時の私はスキンシップなのかなー?とか、あまり深く考えていませんでした。

ですが、ある日に上司が、自分がゲイだということをカミングアウトしました。
私は驚きましたが、嫌悪感とかは全くありませんでした「そうなんだー!」くらいの感覚でした。

ゲイの人って、話し方とか仕草が少し女性っぽい方が多いんですけど、とても優しい方が多くて、なんだか親近感が湧きました。

当時の私は上京したてで友人も少なかったので、人の優しさに敏感だったのかもしれません(笑)

それからはなんだかゲイについて興味が湧き、インターネットで調べて「新宿2丁目」にたどり着いたのでした。

初めて新宿2丁目に行った時は緊張とワクワクでおかしなテンションだったことを思い出します。結局、初めての新宿2丁目は色々なことにびっくりしながら、街を眺めて終わりました。

それからは更に興味が湧き、いろんなことにチャレンジするようになって、
気がついたら今日に至ります。

もちろん、最初はいろんな事に戸惑いました。

どうして、自分の恋愛対象が男性なのか?
どうして、性の対象が男性なのか?
どうして、自分は女性が魅力に感じなくなってしまったのか?

自分はおかしいのではないか?
自分は普通ではないんじゃないか?
などと数年ほど悩みました。

もちろん、この悩みは誰にも相談できませんでした。会社の同僚や先輩たちには、彼女がいることにして恋愛話などは誤魔化す日々が続き、自分を偽っているのがとても苦しい時期が続きました。

ですが、少しずつ自分のことを受け入れるようになり、「自分は自分らしく生きればいいんだ」と思えるようになってからは生きているのがとても楽しく感じるようになりました。

幼少期の頃から、自分がLGBTだと気がつく人もいれば、私のように何か「キッカケ」があって気がつく人もいます。

LGBTはどこにでもいる存在です。
私たちは特別扱いをされたいわけでも、何か特別な権利を認めて欲しいわけでもありません。

普通に生きていきたいだけです。ただそれだけなんです。
この記事を読んでくださった方やIRISを通じて、LGBTについて知るキッカケになればいいなと思います。

私を含むLGBTは、家を買ったり借りたりするときに、不平等を感じることがあります。
これからの連載でその一部をご紹介します。何か感じるものがあれば、うれしいです。


次回はLGBTと住宅問題について書いていきます。

 
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