みなさん、こんにちは。

「現役大家FP」の佐野です。

今回も引き続き、ご自宅を売ろうかどうかお悩みのAさんご夫婦のお話の4回目です。前回までをお読みになってない方はコチラからどうぞ。

今回お話しするのは3つ目の論点です。

注意点③「不動産業者の選定」

最後のポイントは「不動産業者の選定」です。これは「不動産業者が言った金額で本当に売れるのか」という、かなり“そもそも論”のお話です。

不動産業者の営業から始まった今回の件。なぜ彼らはAさんのところにやって来たのでしょうか。

営業トークでなんと言おうとも、彼らはAさん夫婦を儲けさせるために来たのではありません。当然、自分たちが儲けるために来たのです

彼らの儲けどころとは、即ち「仲介手数料」。つまり彼らは自分の会社でAさんに自宅マンションを売ってもらわないと商売にならないわけです。

そうした彼らの行動原理を考えると、彼らの言う「4800万円」を鵜呑みにしていいのかどうか迷うところです。

「高く売れる」と言った業者のほうが良い印象を持たれるのは想像に難くありません。あなたも「4500万円で売れます」という業者と「4800万円で売れます」という業者がいたら、後者にお願いしてみようという気になるはずです。

ところが、この金額があくまでも予想値です。この値段で不動産業者が買い取ってくれるわけではありません。

そして実際に売買を行ってみないと価格が分からないのが不動産の世界。他の工業製品などとは違い、「この世に同じものが二つ存在しない」という特性を持っているからです。

つまり「売値の予想額を高く言ってくる会社」がAさんにとって良い業者とは限らず、最終的には「自宅を高く売ってくれる会社」をAさんは選ぶべきでしょう

ただし、これは結果論でしかありません。売る前の段階では、その業者の説明がちゃんと客観的な資料に基づいたものなのかを見極める必要があります。

       

また、当初の予想額で売れなかった場合の対策も事前に話し合っておくことも重要です。ヒドい業者になると売主から専任媒介契約をとれてばシメたものとばかり、売値を下げるように進言してくるところもあります。

そうです、Aさんにとっては安い価格なら自宅を売る必要もありませんが、業者にとってはとにかく売らないと仲介手数料がとれません。「いや~、マーケットの状況が変わりましたねぇ」などと言って、自分たちが売りやすい価格設定にしようとするケースが存在するのです。

一般の人にとっては住宅を買うのも売るのもそう何度も経験するものではありません。そんな人たちが専門性を悪用する不動産業者に太刀打ちできないのも、ある意味当然です。だからこそ「どの不動産業者と付き合うか」がとても大切なのです。

さあ、これで3つのポイントが出揃いました。果たしてAさんはご自宅を売却するのでしょうか? 次回、最終回です

 
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