ワタシが住んでいるエリアでは、現在マンションやビルの外壁工事が絶賛大流行中です。

というのも、10~15年前に個人のお屋敷が次々と売却され(おそらく所有者のお年頃的な問題で…)その跡地にマンションやビルがぽこぽこ建築されたから。

その建築ラッシュのときに建てられたマンションやビルがちょうど外壁のメンテナンスをする時期に入って、それで近所中で足場が組まれているという次第なワケです。

ワタシはその建築ラッシュ真っ盛りの十数年前にそのエリアに引っ越してきたので、どの建物がほぼ同じ時期に建てられた「建築同期」なのか把握しています。

あそこのマンションは真っ先に工事に入ったか。管理費や修繕積立金がお高めだったものね。きっちり貯めているんだろうなあ。

隣のビルも外壁塗り直しを始めたのね。1階のお店は10年変わらず営業しているから、まあまあ安定した経営なんでしょうね。

なんて下世話な想像をしながら「建築同期」同士の比較をしてしまいます。

その中で、いまだ外壁の修繕に取り掛かれないマンションもあります。

特に、狭小マンションにその傾向は顕著。

大規模マンションや商業ビルに比べて人の出入りは少ないから傷みも軽いのかもしれませんが、同じように10年間風雨に晒されてきたわけですから無傷というわけにはいきません。

修繕積立金が順調に貯まってないのかしら。住人が少ないと1戸でも滞納すると積立に大きな影響が出るだろうからなあ。やはりこういうときは大規模マンションの方が安心だわね。

と、これまた下世話な妄想が膨らむのでした(実際は計画的に外壁修繕を遅らせているだけかもしれない)。

築10年くらいのマンションだと、見た目はさほど古めかしい印象ではありません。キレイに清掃されていれば全然気にならないレベルだと思います。

しかし、やはり10年も経つとまったく瑕疵がないわけではないです。

以前住んでいたマンションですが、築8年頃のときに外壁のタイルが剥がれ落ちるという事件がありました。

幸い、そのときはマンションの敷地内、しかも植栽の中にタイルが落ちたので怪我人などは出ませんでしたが、「パッと見キレイでも危ないこともあるんだな…」と肝を冷やしたものです。

外壁のヒビや剥がれは素人が目視で確認できない部分にも発生するので、中古マンション購入の際は充分注意をしてください。

そして外壁修繕をむやみと先延ばしにしている物件は要注意。セオリー通りに修繕を計画・実行している物件の方が安心です。

参考:中古マンションの購入、築何年がお得?

 
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