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レッドフォックス・別所宏恭社長(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

―これまでは工事会社から連絡を受けて、内容を確認してからオーナーに提案書を作って…といったやり取りが必要でした。それが、一挙にシンプルになりますね。その他の事例も教えてください。

土地の有効活用を提案している会社では営業担当者の方にご活用いただいています。飛び込み営業をやりながら提案できそうな物件を見つけると、『cyzen』を使って記録します。オプション機能ですが、その場で登記簿をとって物件オーナーに電話営業もできます。

例えば、古いラーメン屋さんが閉店の張り紙を出しているのを見つけたら、すぐに立て替えの提案ができるんですね。こういったやり取りの全てが記録に残る点も重要です。営業現場で情報を共有できるからです。

(画像提供=レッドフォックス)

足を使った営業が必要な職種は地図がとても重要です。優秀な営業社員が作った地図には、貴重な情報がたくさん書き込まれています。だけど紙の地図では、他の社員に共有されないんですね。宝の持ち腐れになっている。これを共有するだけで、全体の営業効率が上がります。

―『cyzen』の開発にあたっては、位置情報と地図をとても重要視していますね。

冒頭にも、どこに行けばいいか分からないから営業社員の行動量が少ないと話しましたが、地図上で周辺の営業先を見せることができれば、「ちょっと顔出してみよう」ということでお客さんとの接触が増えますからね。

営業活動をしていると、お客様から「何かあったら連絡します」とよく言われますが、連絡が来た試しがない。お客様の記憶は信用できないですからね(笑)こちらから出向いて行かないとチャンスはないですから。接触を増やすための仕組みはとても重要です。

―『cyzen』のサービスはどんな企業が興味を持ちますか。

当社は不動産に限らず多くの業種、業界の企業に導入いただいています。どんな業種でも問題意識をお持ちの企業が一定数います。共通するのは、売上げが伸びなくて困っているというお客様は少ないことです。業績が好調な企業ほど、改善意欲が高いです。

―業績が悪い企業ほどツールを活用しなければいけないのに取り入れようとしないんですね。取り入れてもうまく使えない企業も多いのではないでしょうか。

一般的には営業促進に関連したツールは管理者向けに作られているものが多いです。マネージャーが欲しいものが導入されるから、現場が欲しがっているものが浸透しないのです。なぜ、そうなるかと言うと、導入するかどうかの決定権限を持っているのがマネージャーだからです(笑)

レッドフォックス・別所宏恭社長(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

当社のサービスは逆です。当社のサービスは現場に特化した機能しかありません。

だから、導入するとマネージャーは仕事が増えます(笑)情報がドンドン上がってきますからね。全部、自分で見て、改善指示をしたり、アドバイスしたりしなければいけなくなります。

でもそれをやらないと業績は伸びませんよ。

マネージャー職の方から、「集計をとりたい」など要望が出ます。営業社員の動きを「集計したい」「分析したい」と、そういう時は他社のツールを使ってもらいます。サイボウズ社のキントーンとか、セールスフォースなどもありますからね。

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