上場している住宅建設会社のうち、年間休日数を公開している30社(※)について、年間休日数が多い順にランキングしました。住宅メーカーは現場管理者や作業員を募集しているケースも多く、年間休日数は求職者にとって大切な考慮要素です。また、2024年には時間外労働に上限が儲けられる「建設業の2024年問題」などもあり、建設業界を取り巻く労働環境が大きく変わりつつあります。(リビンマガジンBiz編集部)

※注=編集部基準

画像=PIXTA

集計方法

  • 各企業の公式採用ページなどから集計
  • 職種により休日数が異なる場合は、公式採用ページの最上部で募集している職種の休日数をランキングの対象とした

1位サンユー建設は年間休日数135日! 127日以上は4社

順位 会社名 休日数 備考
1 サンユー建設 135
2 積水ハウス 129
3 ファーストコーポレーション 127
3 KHC 127
5 大東建託 125
5 サンヨーホームズ 125

1位はサンユー建設で、年間休日数は135日でした。完全週休2日制の場合、年間休日数は120日程度のため、さらに半月ほど休めることになります。

サンユー建設は共同住宅や個人住宅のほか、オフィスビルや商業施設など様々な建物の総合建設業を営んでいます。また、不動産事業や金属製品事業も手掛けています。

年間休日数135日は施工管理職の休日数で、建設工事現場全体のマネジメントを行う仕事です。実際に工事をするのは職人であるものの、同じ現場で働くだけに、近年地球温暖化で特に気候が厳しいこともあり、休日が多いことは重要な要素です。サンユー建設のゆとりのある休日設定は施工ミスを防ぐためにも役に立ちそうです。

2位は積水ハウスで年間休日数は129日でした。住宅メーカー売上高2位の企業がランクインしています。同社は分譲マンションの「グランドメゾン」、賃貸住宅の「シャーメゾン」など、数多くの住宅や地主向け土地活用、オフィスやホテルの開発事業などを手掛けています。

年間休日数135日は住宅部門、戸建住宅の営業担当の休日数です。曜日は火曜日・水曜日となっており、土日休みではないものの、従業員のリフレッシュ機会の確保には力を入れているようです。

3位は同率でファーストコーポレーションKHCで年間休日数は127日です。

ファーストコーポレーションはマンション用地を自社で仕入れて、デベロッパーにマンション事業を提案する「造注方式」を特徴とする住宅メーカーです。年間休日数127日は施工管理職、設備管理職、営業職(不動産仕入れ)の職種のデータです。

KHCは主に兵庫県の播磨地域で建設・不動産業を営む企業で、「KATSUMI」「パルスタイル」など5つのブランドがあり、それぞれのコンセプトに基づいた商品を展開しています。正社員として、現場管理者や現場作業員を募集しています。

完全週休2日制の標準的な休日数である120日か、それ以上休める会社は30社中19社でした。人材確保のために多くの休日を用意する企業がある一方で、休日数が少ない住宅メーカーも全体の3分の1を占め、各社の対応にはバラツキがあることがわかりました。

順位 会社名 休日数 備考
7 レオパレス21 124
7 Robot Home 124
9 大和ハウス工業 123
9 東建コーポレーション 123
11 グランディハウス 122
12 長谷工コーポレーション 121 2022年度実績
12 飯田グループホールディングス 121
12 アールシーコア 121
12 土屋ホールディングス 121 2022年度実績
16 フジ住宅 120
16 タマホーム 120
16 住友林業 120
16 フィット 120
20 NITTOH 118
21 ケイアイスター不動産 115
21 安江工務店 115
23 メルディアDC 110
23 ハウスフリーダム 110
23 Lib Work 110
23 日本ハウスホールディングス 110
23 ナック 110
28 オープンハウスグループ 107
29 ファースト住建 105
29 エムビーエス 105
 
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