不動産関連サービス業 時価総額ランキング2021

上場している不動産関連サービス業種22社(※)について、2021年7月8日時点の時価総額を高い順にご紹介します。時価総額とは、株式の時価に発行済み株式数をかけた数字で、その会社の価値や将来に対する投資家の期待度を反映します。コロナ禍中に将来性を高く評価された不動産サービス企業はどこなのでしょうか。(リビンマガジンBiz編集部)

※注=編集部基準

画像=Pixta

集計方法
・2021年7月8日時点の時価総額、及び、前年の2020年8月7日時点の時価総額を集計

時価総額ランキング1位はリクルートHD 上位2社は昨年より時価総額アップ

1位は、昨年の調査に引き続きリクルートホールディングスで、時価総額は9兆3,922億2,700万円となりました。昨年8月の同様の調査では6兆874億300万円だったため、154%の大幅アップとなりました。リクルートHDはオンライン求人プラットフォームの運営を中心に、不動産情報サイトSUUMOなど数多くのメディア事業を手掛けています。

参考サイト
不動産関連サービス業 時価総額ランキング2020

2位も昨年と同じく全国保証で、時価総額は3,333億3,900万円でした。昨年8月より125%アップしています。全国保証は住宅ローン保証事業最大の保証会社です。

リクルートHDはオンラインメディアに強く、コロナワクチン普及後の人材需要に商機があること、また、全国保証は、コロナ禍でより快適な住宅を求めるニーズが高まっていることを背景に、投資家から将来的な成長を期待されていると考えられます。昨年3位だったケネディクスが上場を廃止したため、時価総額1,000億円を超える会社はこの2社のみとなりました。

時価総額ランキング1位から10位までをご紹介します。

上位ランキングの会社のうち、時価総額が去年8月より増えた会社が5社、ほぼ同水準が1社、減った会社が4社と、明暗がはっきり分かれる形となりました。同じネットメディア運営でも株価を上げた企業と下げた企業があり、コロナ禍での経営手腕が投資家からつぶさに観察されていることが窺えます。


時価総額増減率ランキングTOP5 1位はジェイリース

2020年8月に比べて、時価総額が増加した企業は22社中14社でした。増減率トップ5をご紹介します。

1位はジェイリースで、時価総額増加率は297%の大幅アップです。同社は物件の家賃保証を主たる業務としています。事業用賃料保証の売上が好調であるうえに、コロナ禍で医療費の債務保証サービス「J-ホスピタル」を開始、その需要や将来性が買われて、株価が大幅に伸びたと考えられます。

2位のアーキテクツ・スタジオ・ジャパン、5位のじげんは、コロナ禍で昨年大きく株価が値下がりした企業で、今年はその反動で株価が回復しています。

 
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