東京の桜の開花宣言から10日、わが家周辺の公園の桜も色づきはじめました。
今週末が楽しみです。(お天気心配ですが…)
春といえば、卒業、入学、異動の季節。
仕事をしていく上で、何より大切なのがコミュニケーションだと思っています。(生きていく上で…かな)
やっとコミュニケーションが上手くできるようになり、これからっていう時に異動??
そして、新天地への不安を抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
通勤圏ならまだしも、転居を伴うとなると…
子どもの学校をどうするのか、
家族で行くのか、単身赴任なのか、
自宅をどうするのか、
ホント、大変です(>_<)
ましてや、海外ともなると…
本日は、あるご家族の事例です。
辞令のでたご主人は、業務引継ぎのため、内示からわずか2週間でシアトルに赴任してしまいました。
パート勤めをしていた奥様は、仕事を辞め、準備と英会話スクールに専念することに。
新しい生活のための情報収集と今の生活の整理とで、心身ともに困憊状態でした。
保険とか、学校や金融機関などへの届け出とか、契約関係とか、やること山積みです。
なかでも一番大変だったのが、自宅をどうする…でした。
住み始めて5年。家族が増えるのを機にマイホーム購入し、子どもの成長とともに思い出もいっぱい、愛着もあるし、場所も、間取りも気に入っている。手放したくない。
賃貸に出すこと、子どもと共に日本に残ることも検討しました。
任期5年、東京に戻れるかも不確定ななかで、不安材料を残したくないという気持ちから売却することになりました。
決断して、いざ、売却することになると、内覧希望者への対応をしなくてはなりません。
少しでも高く買ってもらえるよう見栄えをよくすることも必要です。
できれば、自分たちと同じような家族構成の方に買ってほしいという希望もあります。
そんな苦労にも拘わらす、見に来る方、照会はあるのに売れない。
夏休みには、すべてを完了してシアトルに行かなければならない。
結果的に、希望からはかなり下回る価格での売却となりました。
諸々の経費を考慮すると、マイナスでした。
普段、FPとして住宅購入アドバイスさせて頂くこと多くあります。
売却することを想定しての購入は、あまり現実的ではありませんが、人生、思ったとおりにはいかないもの、様々なことを想定しないといけませんね。
この事例では、海外赴任の大変さ、夫婦の役割分担(実行部隊として東京で動く奥様とそれをふまえて検討するご主人の連携は、すばらしかった)など多くの人生における学びがありました。
最後に、このご家族に対するアドバイスを共有します。
FP(ファイナンシャルプランニング)は、一度で完結するものではありません。
夢や希望といった理想のイメージに向かって進んでいくための一つの手段です。
頓挫することも、遠回りすることもあります。
その時その時で、現状に直面し、軌道修正していく必要があります。
戻ってきたときには、住まいに関してまた一緒に考えましょう。
金融資産については、5年後までストレスなく安定的に運用、管理できるものにしておきましょう。
アドバイスをするというより、お客様から学ばせていただいているFP大竹でした(^^)/
みなさま、相変わらず朝晩は寒く、気温差の大きい今日この頃、体調崩されませぬようご自愛くださいませ。