安い深夜電力を使って蓄熱し、空気を汚さないクリーンな暖房器具として注目されている【蓄熱暖房機】。蓄熱暖房機って何?どんな仕組みで動くの?といった基本知識をまとめてみました。

蓄熱暖房機とは?

オール電化の住宅によく使われている暖房器具で、電気料金の単価が安い深夜時間に機内に熱を蓄えて置き、日中にその熱を利用して室内を暖めてくれます。

見た目は何の変哲もない箱のようですが、機内には「蓄熱レンガ」と呼ばれる、熱を貯めることのできるレンガ(蓄熱帯)が内蔵されています。その貯めた熱を日中に自然放熱するしくみのため、蓄熱暖房機にかかる電気代は熱をため込む夜間のみとなります。もちろん、機器によってはファン付きのものがあります。その場合は、日中ファンを回すための電気代が多少なりともかかります。

蓄熱暖房機の仕組みは?

一般的な暖房器具として普及しているものといえば「エアコン」があります。では蓄熱暖房機とエアコンはどう違うのでしょうか?

【エアコン】

エアコンの温め方は「対流式」という方式で暖めます。特徴としては、スピーディーに部屋を暖めることができることです。また各部屋に1機ずつ設置することで、暖めが必要な部屋だけを個別に暖めることができます。


【蓄熱暖房機】

これに対し蓄熱暖房機は「輻射式」と呼ばれる方式で暖めます。聞きなれない言葉ですが、簡単に説明しますと空気ではなく壁や床、天井などを先に暖めることによって出てくる【赤外線】によって部屋を暖めます。特徴として、暖かい風を吹かせる必要がありませんのでホコリやハウスダストが舞いにくいことが挙げられます。また部屋にとどまらず家全体を暖めますので、廊下や階段なども暖めることができます。つまりヒートショックを極力抑えることが可能です。

どんな家に向いている?

では、蓄熱暖房機はどんな家に向いているのでしょうか?蓄熱暖房機は、日中家に誰かしら人がいるスタイルの家庭に向いています。反対にエアコンは共働きの家庭など、長時間家に滞在している人がいないスタイルの家庭に向いています。

また、ヒートショックがとても心配な高齢者の家にもおすすめです。しかし、細かい操作や設定が必要なので定期的に連絡の取れる家族がいないと難しいかもしれません。

お財布にも体にも優しい暖房器具

蓄熱暖房機の基本知識をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?よりお得感を感じるためにも、電気料金プランの見直しは必須ですよ。

 
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