「家賃並みの返済」を鵜呑みにしない
最近は「家賃並みの返済でマイホームを手に入れることができる」といった謳い文句で宣伝している住宅が増えています。マイホームを購入すると、固定資産税や都市計画税・修繕積立金・管理費・駐車場代・駐輪代など（マンションのみのものを含む）、住宅ローン以外にもさまざまな費用がかかります。これを加味せず「家賃並みの返済」を鵜呑みにしてローンを組むのは厳禁です。純粋な住宅ローンのみであれば家賃並みかもしれませんが、その他の費用を合わせると、結局は家賃以上に支出が多くなるケースがあります。また、家賃並みの住宅ローン返済を実現するためには、賃貸物件の家賃にはないボーナス払いをすることが必要になることもあります。このように、「家賃並みの返済」という謳い文句を鵜呑みにして安易に住宅ローンを組むことは絶対にやめましょう。
ローンの額を小さくすることばかり考えない
ローンはできるだけ小さい額で組むと、利息が少なく済み、その分お得になります。そのため、頭金を多くしようと考える人が多いでしょう。しかし、ローンの額を小さくすることばかり考えて、持ち金のほとんどを頭金につぎ込んでしまうことは絶対にやめましょう。手元にほとんどお金が残っていない状態で住宅ローンを組んでしまうと、急病や怪我・リストラなどで収入が見込めなくなってしまったときに、身動きが取れなくなってしまい、本来なら不要な借り入れを行わなければならなくなるケースも考えられます。人生には何があるかわかりません。万が一のときのためにも、マイホーム購入時でも3ヶ月から6ヶ月分程度の生活費は手元に残した状態は保つようにしましょう。
繰上げ返済の際には教育資金なども考慮して
住宅ローンを一刻も早く返済したいがために、繰上げ返済にいそしむ人は多いと思います。しかし、繰上げ返済にばかり気をとられて、子供の教育資金の積み立てや貯金が出来ないという家庭も中にはあるようです。繰り上げ返済をすることはとても大切ですが、それと同じ位教育資金なども大切です。教育資金が足りない場合、教育ローンや奨学金を利用することになったり、場合によっては子供の進路が限られてしまったりする場合もあります。今後教育資金が必要になる子供がいる家庭の場合、無理な繰上げ返済は避けるようにしましょう。
