7.勉強の進め方。

まず、前回のつづきですが、過去問を学習する際に分野別過去問集を使って欲しいと述べました。実際に使うにあたっていくつか気をつけることがあるのですが、もっとも悩ましいことは、勉強した範囲以外の択、文章が出てきたときにどうすればよいかということです。宅建業法などの過去問ではあまり起きない問題ですが、民法についてはそうはいきません。民法の過去問の中に自分が学習していない範囲の選択肢があった場合は、そこは当てずっぽうで解いてみてください。そして最後の答え合わせの際に、どういう内容の問題だったのか、解説文を一読しておきましょう。その場ではちんぷんかんぷんだったとしても、一度解いたことのある問題というものには意外と耐性が付くものです。

それから、参考書のらくらく宅建塾は記述が簡略化されているため全ての過去問の内容をフォローできているわけではありません。過去問の中に自分が学んだことのない記述が出ていた場合は、その問題に付箋を貼って、後日復習が出来るように記録を残しておきましょう。

それでは、話を戻します。前々回、参考書を4分冊に分冊しました。これは持ち運びを楽にすることと、心理的なプレッシャーを軽くすることが目的です。忙しい中、勉強する受験生が大多数だと思います。分冊化して軽くなった冊子を1冊常に持ち歩くようにしましょう。1週間に読むべきページ数は概ね40ページくらいのボリュームになると思います。この40ページをどのくらいの時間でこなせるかは個々人の学習能力によりますし、学習範囲のテーマの難易にも左右されます。1週間で自分の決めた範囲を3回くらい通読できれば理想的ですが6日間でいきなり2回も3回も読むのはキツいという人が大多数だと思います。

最初のうちは、なるべく参考書に書いてあることを理解するように心がけ無理な暗記はしないでください。もちろん、参考書の内容が簡単なのですぐに読み切ってしまったという人やそこまでは行かないまでも4日目くらいで一通り読破できたという人は重要と指摘されている文章や用語の暗記にトライしてください。

理解は記憶を助け、記憶は理解を助けます。理解と記憶は表裏一体なのです。

ちょっとしたコツとしては、とにかく参考書を持ち歩いて細切れの時間にこれを読んだり、極端な話、眺めるだけということでもよいのです。今日は仕事で疲れたから明日勉強しようということで丸1日勉強しないというのは危険です。1日10分でも15分でも勉強してみると必ず次の日に繋がります。これは、経験的、感覚的なものですが短時間でもマメに勉強に向き合っていると忘れにくいという効用があると思います。

とにかく、無理をせず毎日コツコツ継続することがとても大切です。

次回に続きます。

 
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