売り主にとっても大切な重要事項説明書とは

不動産物件の買い主が決まった場合は『重要事項説明書』をもとに、売買契約が締結される前までに宅地建物取引主任者が物件や契約条件について細かく説明をおこないます。重要事項説明書の基本的な概念は、契約についての詳細事項を『聞いていない』や『知らなかった』では困るため、買い主にたいして有資格者が責任をもって説明をおこなうもの。つまり重要事項説明書は売買契約後のトラブルを避ける意味で重要なファクターとなっていて、買い主にたいしてのみ法律で義務付けられています。一方、現在では売買契約を結ぶ当事者双方のトラブルを避けるため、重要事項説明書を売り主にたいしても渡す不動産会社が多くなっているようです。そこで“売り主”の目線でチェックしておきたい、重要事項説明書のポイントをご紹介していきます。


チェックすべき重要事項説明書のポイント1

では売り主の目線で重要事項説明書のポイントをチェックしていきましょう。まずは対象物件の確認から!■物件の住所や面積、登記情報ここに関しては間違っていることはほとんどありませんが念のためのチェック。抵当権がある場合は抹消する時期を忘れずに確認しておきましょう。■インフラの整備電気やガス、水道は契約を買い主自身が新たにおこなうため大丈夫ですが、生活する上でライフラインは大切なので状況がキチンと伝わる内容になっているかチェックしておきましょう。■敷地や建物の状態について対象物件の確認のなかでも売り主がもっともチェックしてほしいポイント。重要事項説明書と同じく「付帯設備表」と「物件状況等確認書」も一緒にチェックしておきましょう。建物の構造や仕様、状態などは売り主が一番に詳しく知っているはずなので細部まで確認して間違えていないか、もしくは記載漏れがないか必ず確認しましょう。


チェックすべき重要事項説明書のポイント2

売り主の目線で重要事項説明書のポイントをチェック。続いては契約条件の確認編!■契約時の手付金手付金については不動産会社から金額や保全方法の説明があったと思いますが、相違がないかチェックしておきましょう。■契約解除について契約条件のなかでも、もっとも重要なポイント。売り主であれば手付倍返しなど、キャンセルに関わる部分は大切ですから、隅々まで目を通しておきましょう。特約もあれば詳細までチェック。ちょっとでも理解できない部分があれば、担当者に必ず確認しておきましょう。■その他の承認事項など墓地や工場といった嫌悪施設や周辺環境などの説明。これも売り主がよく知っているはずなので、違えていないかをチェック。

 
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