不動産売却に欠かせない売買契約書とは

普段は何かモノを買いたい場合、代金を支払えば商品を購入できます。たとえば電気屋さんでテレビを買うとき、事前に売買契約書を取り交わすといったことはありません。電気屋さんでは面倒な手続きはなく、代金さえ支払えば簡単に手に入ります。しかし!不動産の売買ではそのようにはいきません。なぜなら不動産の物件はとても高額で条件も複雑、契約内容も特殊なものがあるためです。もしも売買契約書がないままトラブルなどになれば大問題ですし、瑕疵担保責任について裁判で争うことになるかもしれません。そこで不動産取り引きでとても重要な売買契約書ですが、基本的に仲介をお願いする不動産会社が用意します。不動産会社には売買契約書の雛形があり、個別の案件にあわせて文面など考慮してもらえます。でも不動産売買の当事者が『作ってもらえるなら丸投げでOK!』ではいけません。不動産売買はおそらく一生のうちでもっとも高額となる取り引きですから、何が記載されているかを知っておくことが大切です。


売買契約書の内容をチェックしてみよう!

それでは売買契約書の内容をチェックしてみましょう。■売買契約の対象の特定おおむね最初に記載されているココは、売買契約を締結した物件を示しています。■代金・期日・支払い方法売買契約をした物件の代金といつまでに支払うかといった期日を記載。またどのような方法で支払うかの記載もあるか確認しておきましょう。■手付金について手付金についての記載。金額やいつまでであれば手付による解除ができるかが明記されています。いわゆるキャンセルは問題になりやすいため、しっかりと確認しておきましょう。■物件の引き渡し日売買契約のゴールとなる物件の引き渡し。書類の準備などのためにも大切な日ですから忘れずに。■瑕疵担保責任及び危険負担引き渡し前の災害などで物件に被害があった場合の危険負担や、引き渡し後に欠陥が見つかった際の瑕疵担保責任の詳細が明記されています。買い主へ事前に伝えて了承された欠陥なども記載しておくことが多いです。もっともトラブルに発展しやすいポイントですから注意しましょう。■付帯設備について建物や土地以外の設備は何を含んでいるのかを明記してあります。



売買契約書は必ず確認しましょう!

上記にご紹介したのは、売買契約書に記載されている内容のほんの一部です。他にも手付解除以外のキャンセルや固定資産税に関することなど、さまざまな内容が明記されています。不動産の取り引きは高額ですので後々トラブルにならないためにも、しっかりと目を通して書かれている内容をチェックしておきましょう!

 
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