インスぺクションは建物診断です。

インスペクションは既存住宅の売買に際し宅地建物取引業者に実施した場合の説明事項として新しく義務が設けられましたが、売却予定のない建物や、現在住まわれている中古住宅を調査することもあります。既存住宅診断ですから、例として挙げると、住宅の耐震診断などもこれにあたると考えられます。現に日常生活に支障が生じている不具合箇所を修繕しようとする場合に工事の前にどこが悪いのかをチェックする為に、時に目視だけでなく建物を一部壊すなどして不具合の生じている原因を特定します。また現在の既存住宅に不具合が生じていなくても住宅性能向上のためにリフォームを実施する場合に行う調査のこともインスぺクションと言うことがあります。建物に不具合が生じていなくても、省エネやバリアフリーのための工事をする前に現況調査を行い、住宅の劣化状況と性能を把握するために行います。

資産価値を高める為のインスぺクション

費用をかけて中古住宅を修繕・補修をすることがコストパフォーマンスから見て妥当なのか悩む方がいらっしゃるかもしれません。日本では住宅を持つ=住宅ローン=負債を抱えると考えがちですが、欧米では住宅を持つ=資産を持つと考え、一度手にした資産は大切に修繕を加え、その価値を高めていきます。日本でも欧米のような考え方が浸透すれば、空き家問題は減少していくのではないでしょうか。インスペクションにより不具合が見つかり、その箇所を修繕し、再検査してお墨付きを得られた住宅には一定の資産価値が生じます。中古住宅を資産として考えて修繕をし、価値を付加することで長く大切に住み続けることが可能になります。なお、インスペクションをする者にはホームインスペクター(住宅診断士)・建築士会インスペクターなどがあり、これは所定の試験・講習を合格・修了した者となります。全ての工務店にホームインスペクター(住宅診断士)などの資格を有する者がいるわけではないので、各社ホームページなどで有資格者の有無を確認してください。または、不動産会社のホームページなどでホームインスペクター(住宅診断士)などを紹介可能か否かを確認し、不動産会社を窓口に相談することもできます。

 
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