実家を売却するのは親不孝なの?

「実家の売却は親不孝?」このキーワードが心に引っかかる方に読んで欲しい話です。「いつか相続するかもしれない・相続する・相続した」実家の扱いに困っていて「実家を手放すことは悪いことなんじゃないか」と悩むことはつらいですね。実家を売却することが必ずしも親不孝になるとは限りません。気持ちの話とお金の話をわけて整理していきましょう。

「実家の売却にかかわる」気持ちの話

実家とはなんでしょうか?家族が暮らしている、暮らしていた家です。暮らしている人、暮らしていた人の思い出や愛着などの気持ちがあります。ある人にとって、実家を売却することは、その思い出や愛着が実家と一緒になくなってしまうように感じるのかもしれません。もしかしたら、「実家がなくなったらヤだよー!」という気持ちを、「実家の売却は親不孝だ!」という言葉にしたのかもしれません。

「実家の売却は親不孝」という考えの背景にある気持ちは人それぞれです。いろんな気持ちが混ざっていて、本人にもわからなかったりします。折り合いをつけるのに時間が必要だったり、相手によってはその気持ちに深入りすることも失礼だったりします。ふんわり受け止めて現実的な対処をしましょう。そんな時に役立つのがお金の話です。

「実家の売却にかかわる」お金の話

実家を不動産として売却するとなるとこんなメリットがあります。「第三者の公平な目線から実家の価値が明確になるので相続で揉めにくい」実家が不動産としてどんな価値があるのか、この部分が不透明だと、相続の際に親族で揉める傾向があります。

例えば、年老いた母親が独り暮らしをしている実家があるとします。母親は長男と長女に「実家について話し合ってほしい」とお願いしました。長男は、実家に資産価値があると思い、どのように相続するかを話し合うのだと考えました。長女は、実家に資産価値がないと思い、むしろ解体費用分でマイナスになるため、費用をどうするかを話し合うのだと考えました。

こういった認識に齟齬のある状態での話し合いとなった時、実家の価値が明確となれば、その後の相談がスムーズにまとまりやすくなります。兄弟で揉めることもなく、親孝行もしやすくなるのではないでしょうか。

 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ