広電801型 (画像=リビンマガジン Biz編集部撮影)

路面電車は、120年以上街中を走っている公共交通機関である。最盛期の1932年には全国67都市の街中を路面電車が走っていたものの、1965年以降自動車の普及や地下鉄などが発展した結果衰退していった。現在は17都市でしかその姿を見られなくなってしまった路面電車の理解を深めるため制定されたのが「路面電車の日」だ。

6月10日の「路面電車の日」は、「6(ろ)」「10(てん)」が語呂合わせで「路電(路面電車の略)」とも読めることからこの日が記念日となった。1995年の広島市で開催された路面電車サミットで制定され、毎年この時期になると、全国各地の事業者によって路面電車のキャンペーンやイベントが開かれている。

路面電車は東京都内にも都電荒川線や東急世田谷線があるが、もっとも路面電車が発達している都市が広島県広島市だ。日本一の利用者数を誇る広島電鉄は、本線、宇品線、江波線、白島線、皆実線(比治山線)、横川線の6路線あり、「広電」という愛称で市民に親しまれている。広電の創業は1910年、開業したのは1912年のことだった。

広電は1945年の広島への原爆投下によって多くの社員が殉職・負傷し、車両の大半が被災するという甚大な被害を受けた。しかし懸命な復旧作業により、己斐~天満町間を3日後に復旧させ、広島の人々を勇気付けたそうだ。1950年代になってからは、車両が近代化し、新技術を導入することで騒音の低減や、速度アップを叶えていった。

広電では時代を感じるレトロな電車から近代的な電車まで、現在さまざまな路面電車が街を走っている。なかでも特に人気なのが、大正形電車とハノーバー電車だ。これらの電車は、横川駅~十日市町~土橋~江波を日曜・祝日を中心に今も走り続けている。観光客として訪れた際は、電車のデザインや、その電車に乗る地域の人々、窓から見える街並みなど、その土地特有の風景を楽しんでみてはいかがだろうか。

中国・四国地方で注目の不動産投資先

広島電鉄がある広島市は現在も人口が増加している都市のため、中国・四国地方における不動産投資先としても魅力的な都市である。広島はマンションの物件数も多く、価格帯もさまざま。広島で不動産投資をする際は、資本金や、利回り、リスクなどを考慮した上で取り扱う物件を決めるといいだろう。もちろん利便性の良い路面電車駅の近くが人気になるだろう。

 
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