7月24日は「琵琶湖が日本初の国定公園に指定された日」だ。
国定公園とは国立公園に準ずる景勝地として環境大臣が指定した公園のことだ。
都道府県の申し出により、風致、景観を維持する目的がある。
国立公園は国が管理しているのに対し、国定公園は都道府県の管轄下にある。
1950年に初めての国定公園として琵琶湖が指定された。
比叡山や彦根城などがそれに含まれる。現在、全国に国定公園は55個存在する。
琵琶湖の景色 (画像=写真AC)
景観を守るために設けられている制度だが、これらの地域で何も建設できない訳ではない。
国定公園地域内で、新築・改築・増築を行う場合は原則として都道府県知事の許可が必要になる。
実際に、別荘などを建てる人も多い。
琵琶湖の環境問題の一端を担っているのが、外来魚問題だ。
ブルーギルやブラックバスなどが琵琶湖に持ち込まれ繁殖してしまった。
この外来魚がほかの魚を食べてしまうなどの被害がある。
そんな厄介者のブラックバスが棲みつく琵琶湖だが、釣りの世界で大きく注目されるスポットになっている。
バス釣りマニアが自宅を建てたり、別荘を作ったりしている。
俳優の反町隆史や木村拓哉も、別荘を建てたという噂もあった。
芸能人の別荘だけでなく、琵琶湖周辺はリタイアした人のセカンドライフとして家を建てる人も多いという。
元々、景勝地として昔から親しまれていた琵琶湖だ。近江八景と呼ばれるほど風景が美しい。
浮世絵師の歌川広重の作品にも「近江八景」という代表作がある。
ここ最近では、水質汚染の問題が後を絶たないが、環境を良くしようと民間の取り組みもある。
元の美しい風景を取り戻し、歌川広重や反町隆史が愛する琵琶湖が復権することを願う。
敬称略