7月7日はドラマ「半沢直樹が放映開始」した日である。

「やられたらやり返す、倍返しだ!」の強烈な決めゼリフとスピード感のある展開で人気になったドラマ・半沢直樹。しかし最も記憶に残ったのは登場する役者陣のハイテンション芝居だろう。なかでも主人公・半沢(演・堺雅人)の敵役を演じた香川照之の大げさな演技はものまねする人が続出した。

というのが、2013年のことだ。


劇中の名シーンを再現 (画像=リビンマガジン編集部撮影)

劇中で半沢が住んでいるのは、勤めている銀行の社宅だ。

半沢が銀行内外に現れる敵と対峙している裏では妻・花(演・上戸彩)も社宅での「奥様会」に参加し、妻同士の戦いを繰り広げていたのも懐かしい。

ドラマ「半沢直樹」は、初回視聴率19.4%と好調なスタートを切った後に、スポーツ中継による中断など不利な条件ながら徐々に話題を呼んでいき、最終回の視聴率は42.2%という大ヒットとなった。半沢と大和田との一騎打ち。追い詰められた大和田が許しを請おうと土下座するまでは、ドラマとしては異例のロングカットで作られた。大和田が顔面をぐしゃぐしゃにしながらも土下座したことで半沢の積年の恨みも晴れ、大団円。かと思われたが最終カットで半沢は中野渡頭取から出向を命じられる。にらみつける半沢のアップで終わり。続編を匂わせた終わり方に、視聴者の期待が大いに高まった。

しかし、半沢役の堺雅人が2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」に主演することが決まり、続編の制作が困難になった。それから続編に関する観測記事が上がっては消える状況が続いている。

「当たり前ですが、局内では続編をぜひとも作りたいという希望があり、すでに水面下で交渉が進行中らしい。ただ、今のところ映画なのかドラマなのかまでは決まっていないようです」(前出・制作関係者)

今再びの怒涛の倍返しを見られるのはほぼ確実な気配。

週刊ポスト 2013年10.11

TBSが「半沢直樹」続編を決断 堺雅人に三行半で白羽の矢が立った西島秀俊

週刊実話 2014年10.16

果たして続編が見られる日は来るのか。首を長くして待っているファンの期待も倍返しして欲しいものだ。

敬称略

 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ