年収2000万円以上の方々が実際に資産運用でどのような商品を利用しているのでしょうか。また、どのように資産運用は考えるべきでしょうか。ここでは高収者から見る資産運用の実態を解説していきます。

■年収2000万円以上の7割は何かしらの資産運用を行っている
ナショナルオーストラリア銀行東京支店「投資に関する調査」によれば、年収2000万円以上の方(40~69歳の男女約500名)を対象に調査した結果、何らかの資産運用を実践している方が7割にのぼっているとのことです。50~60代になると老後資金確保の観点から、資産運用比率を低下させていくもしくは運用を行わないだろうと想定されますので、この割合はそうした方を考慮すると、実際には40代ではさらに高い割合となるのではないかと想定されます。

そしてポイントは何で運用しているかということ。76.6%の方が国内株式で運用を行い、40.1%の方が外貨預金、39.0%の方が国内株式投資信託、25.3%の方が国内債券、24.5%の方が国内不動産投資を掲げています。こうした比率の高い商品では、複数の資産に分散させて運用しているのではないかと推測されます。

■どれを見ても通常購入できるものが多い
こうした投資商品は、いずれも誰でも投資できる商品です。年収が高い人だから特別といった商品ではありません(もちろん、一部そうした商品に投資を行う方はいます)。ここからいえることは、一般の方でも資産運用を行う際の商品選びにはハンデはほとんどないということ。十分国内で取り扱われる資産運用商品で資産運用は可能といえます。

ただし、国内不動産投資が24.5%と4人に1人が実行しているように、不動産投資は明らかに一般の方よりも多くの方が実践しているように見受けられます。株式もそうですが、保有することで配当や家賃収入といったインカムゲインを生み出す金融商品は、給与とはまた別の収入を生み出すため(もちろん値上がり益も)、収入が高くなればなるほど実践する傾向にあります。

資産運用では複数の商品に分ける、時間をわけて購入するといったことも重要です。これはリスクヘッジに観点からです。資産運用について興味がある方は、まずは資金を確保し、複数にわける運用を実践してみましょう。そして不動産投資についても学習し、立地や人口などの面からどこに投資すべきか計画を練ってみましょう。そして不動産投資を開始し、出口戦略(売却)も含めて成功するように運用を行っていきましょう。こうした点は実践で覚えることが一番力がつきます。何があっても資産が守れる、そうした資産形成を図ることが今後は重要になってくると思います。

 
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