
画像=プレスリリースより
不動産テック企業のリーウェイズ(東京都中央区)がトグルホールディングス(東京都港区)の傘下に入ることが明らかになった。トグルホールディングスが株式取得を通じてグループ化するもので、2025年10月1日に発行済株式の52.3%を取得し、2026年から2027年にかけて完全子会社化する計画だ。
両社とも不動産業界のデジタル変革を推進する企業として知られる。トグルホールディングスはAI活用の不動産開発プラットフォーム「デベNAVI」を提供し、業界の生産性向上に取り組んできた。リーウェイズは不動産価値分析サービス「Gate.」を展開し、大手金融機関や不動産会社など900社超の顧客基盤を持つ。独自の税理士ネットワークを通じて従来の流通ルートでは把握しにくい物件情報にアクセスできる点が強みだ。
グループ化の背景には、労働人口減少やニーズの多様化に直面する不動産業界のデジタル化推進がある。トグルホールディングスは事業拡大に向けて強固な顧客基盤と独自の物件情報へのアクセスが必要と判断した。
両社はグループ化により複数の効果を見込む。トグルホールディングスのAI技術とリーウェイズの物件ネットワークを組み合わせた新プラットフォームの構築、両社プロダクトの機能融合、顧客基盤の相互活用などが期待される。
トグルホールディングスの伊藤嘉盛代表取締役は、リーウェイズの顧客基盤とネットワークが自社技術の可能性を引き出すとコメントを発表。リーウェイズの巻口成憲代表取締役は、今回の統合が不動産業界の変革を加速させるとコメントしている。両社の連携により、不動産取引プロセス全体の革新が進められる見通しだ。