月極駐車場のデジタル化進む、オンライン契約者が25万人を突破ーハッチ・ワーク

ハッチ・ワーク(東京都港区)は、同社が運営する月極駐車場検索サイト「アットパーキング」で、オンライン契約者数が累計25万人を超えたことを発表した。2024年10月末の20万人突破から約10カ月間で5万人が新たに契約を結んでおり、月極駐車場業界でデジタル化の波が急速に広がっている。

画像=プレスリリースより
同時に、空き区画の予約サービス「アキマチ」の利用者も20万人に達した。このサービスは満車の駐車場で空きが出た際に自動通知する機能で、2024年3月末の10万人から半年余りで倍増している。
従来の月極駐車場契約は、現地の看板を確認し不動産会社に電話で問い合わせ、店舗訪問や郵送での書類手続きが必要だった。しかし近年、スマートフォンやパソコンで検索から契約まで完結できるオンラインサービスが定着しつつある。
この変化は利用者の利便性向上だけでなく、不動産会社の業務効率化にも寄与している。電話対応や書類作成の負担が軽減され、空き区画の稼働率向上や顧客満足度改善といった効果が期待されている。
ハッチ・ワークは2010年のサービス開始以来、月極駐車場のデジタル変革を推進してきた。現在は全国5万8千カ所を超える駐車場を掲載し、2018年からは管理支援システム「アットパーキングクラウド」も提供している。

「ファーストワンマイルステーション構想」画像=プレスリリースより
今後は「ファーストワンマイルステーション構想」として、単なる駐車場を超えた新たな価値創造を目指している。カーシェアリングや小型モビリティシェアリング事業者との連携を強化し、空き区画の有効活用を通じて地域住民の利便性向上と不動産会社の収益拡大を図る計画だ。