運動習慣がある人の投資経験率は6割超、習慣なしは3割―GAテクノ調査

株式会社GAテクノロジーズが運営するAI不動産投資サービス「RENOSY」は8月、20~60代の男女8,938人を対象に運動習慣と投資に関する調査を実施し、運動習慣の有無と投資経験に一定の相関性があると発表した。

画像=プレスリリースより
調査結果によると、週1~2回以上運動している人の60.7%が投資経験を持つ一方、運動を全くしていない人の投資経験は35.1%にとどまった。現在投資を行っている人の割合も、運動習慣がある人が53.8%と半数を超えたが、習慣がない人は29.6%と大きな差が見られた。

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投資を行っている1,236人に実施しているスポーツを聞いたところ、最多は「筋トレ」の43.0%で、「ランニング」が42.5%とほぼ同率で続いた。3位は「ゴルフ」(15.3%)、4位は「ヨガ」(9.8%)となり、個人で継続しやすいスポーツが上位を占めた。

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運動頻度と投資成果の関係については、投資利益で100万円以上を得た人の割合は、週3回以上運動する人が22.8%、週1~2回程度が22.5%、全く運動しない人が17.6%となった。これまでの総利益でも同様の傾向が見られ、100万円以上の利益を得た人の割合は週3回以上運動する人が38.9%に達した一方、運動習慣がない人は29.8%と約10ポイントの差が開いた。
運動習慣があり投資で100万円以上の利益を得ている人に成功要因を尋ねたところ、最多回答は「継続して投資をしているから」(26.8%)だった。続いて「堅実な投資法を選んでいるから」(18.5%)、「分散投資をしているから」(18.3%)が上位に入った。
この結果について、調査にコメントを寄せたファイナンシャルプランナーの山口京子氏は「投資も運動も『能動的な行動』と『継続』が重要」と分析。運動を習慣化した人は継続することの困難さを乗り越えた成功体験を持ち、それが投資においても活かされていると指摘した。山口氏はまた、金融庁の統計でNISA口座開設数が2,647万口座(2025年3月末時点)にとどまり、約4人に1人しか口座を持っていない現状に触れ、「運動を習慣化できた人は投資に対するハードルも下がりやすい」と分析している。
今回の調査は8月15日から21日にかけてインターネットで実施された。運動と投資という一見関連性の薄い分野での相関関係が数値で示されたことで、生活習慣と資産形成の関係に新たな視点を提供する結果となった。