Facilo(東京都中央区)は、法人取引や大型案件に焦点を当てた営業支援プラットフォーム「Facilo事業用クラウド」の提供を開始した。
今回リリースされた新プロダクトは、法人取引や大型案件を扱う事業用不動産分野に対応したもの。従来の実需取引向けのサービスとは異なり、法人顧客特有の複雑な要求に対応する機能を搭載している。

画像=プレスリリースより
事業用不動産取引では、法人ニーズの多様性や情報の属人化により「提案漏れ」や「提案遅れ」が発生しやすく、事業機会を逸するケースが多かったという。
「Facilo事業用クラウド」は、物件・顧客・案件情報の一元管理機能を提供。複数部署や複数担当者間での物件共有を効率化し、検索漏れや情報の見落としを防ぐ仕組みだ。
専用のマイページにより、制限なく多数の物件情報を一括提案できるようになり、顧客はオンライン上で物件の整理・比較ができ、スマートフォンからの閲覧が可能だ。また、顧客ごとのチャットルーム作成機能により、複数担当者での対応を可能にしたほか、1件5GBまでの大容量ファイル送受信に対応し、図面や契約書などの円滑な共有を実現している。
法人顧客管理においては、会社名・役職・関係者情報の一括管理機能を搭載。CSV形式での顧客情報一括取り込みや、Salesforceとも連携する。
物件管理面では、OCR技術を活用した物件概要書の自動読み取り機能により、ExcelファイルからPDFファイルへの自動変換と、AIによる物件情報の自動抽出・登録を可能にした。
管理職向けには、営業行動量や顧客状況をリアルタイムで可視化するダッシュボード機能を用意。タイムリーなフォローアップを支援し、チーム全体の成果向上を図る。
同システムは既に法人営業部、ソリューション営業部、富裕層向け営業部のほか、ハウスビルダーやディベロッパーの買取再販事業、開発事業の営業部門など、多様なBtoB取引シーンで活用が進んでいるという。