大東建託、「キマRoom!」を提供するセイルボートの全株式を取得し子会社化

大東建託グループの大東建託パートナーズ(東京都港区:以下DKP)は、賃貸業界に向けた業務効率化や電子申込サービスなどを展開するセイルボート(広島市)を2023年2月17日付けで子会社化したことを発表した。

画像=プレスリリースより

セイルボートは、不動産業務の集客や追客、来店、申し込み・契約までを一気通貫でDK化する「キマRoom!」シリーズを提供している。具体的には、業者間専用のポータルサイトや顧客管理ツール、物件情報コンバーター、電子契約サービスなどだ。

2023年3月6日にセイルボートが公開したメディアプラットフォーム「note」の記事によると、「不動産マーケットは約3年に亘るコロナウイルスの拡大、昨年5月の業法改正により業界のデジタル化の意識の高まりをひしひしと感じており、このタイミングで非連続の打ち手を講じ大きく事業を成長させるべき」と、M&Aに至った背景が綴られている。

また、DKPが売却先となった経緯としては、2018年7月よりDKPが提供するBtoBサイト「DK PORTAL」の開発・受託といった取引関係があり、事業戦略の理解や信頼関係が構築されていたことから、様々な企業からの引き合いもあった中で決定したという。

DKPが入居者に向けて提供している生活インフラの取り次ぎやオンラインコンテンツの配信などをおこなうアプリ「ruum(ルーム)」との連携によって、賃貸業務のバリューチェーン全体にサービスを提供するといった事業シナジーもあるようだ。

セイルボートの経営体制は従前どおり継続され、事業展開スピードを加速させて不動産賃貸業界のNo.1プラットフォーマーを目指すとしている。

 
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