こんにちは。婚活FP山本です。いじめにパワハラ、嫁いびり…。世の中には色んな弱いものイジメがありますが、加害者や周囲の傍観者には中々事の深刻さが通じないもの。時にその無理解は夫婦を離婚に導くことも…。今回はそんな実話です。
同居で嫁いびりがあった過去、やむなく別居に
ある都心部に50代の既婚男性Aさんがいました。Aさんはずっとシングルマザーだった母に育てられ20代でBさんと結婚し、結婚当初は母と同居していたんです。ちなみに実家は賃貸。当時は「これでようやく母をラクさせてやれる…」なんて思ってたものでした。
ですが…長年Aさんを溺愛してた母は、どうしてもBさんが憎かったんでしょうね。その思いは様々な嫁いびりの形で発揮されました。一方、Aさんはそれを知りつつ放置。そして上の子が小学校入学頃に離婚を迫られ、仕方なく転勤・引っ越した過去がありました。
妻が老後資金にと実家を売却。一方で母から…
そして時は流れて約30年。今まで二人分の教育費等で全然貯金できなかったAさん夫婦は、ある日Bさんの親が亡くなり実家不動産を相続する事に!一人っ子かつ特に戻る気の無かったBさんは、この実家不動産を「二人の老後資金」のために売却しました。
そんな折、Aさんの母の妹から連絡が…。聞けば「母が足を骨折した。今は自分が緊急的に来てるが、すぐに介護に来るか施設に入れる金を送れ」との事。自分にとっては優しく大事な母だったAさんは、すぐに例の不動産売却金を貸して欲しいとBさんに頼み込みました。
口論の末に離婚。子にも見放され最悪の現実が…
…しかし、ある意味当然ですがBさんは拒否。経済的な理由もそうですが、それ以上に過去の嫁いびりを恨んでたんです。ですがAさんからすれば母の命に関わる事だし過去は過去と、互いに譲りません。そうして口論が続き、二人は一気に離婚する事に…。
離婚後、会社を早期退職して母の介護に実家へ戻ったAさんは、二人の子供に支援を頼みました…が、二人とも拒否。実は過去、実家に行く度にBさんの悪口を聞かされてたんです。離婚して妻子から捨てられ、高齢の母と貯金も仕事も無いAさん。これからどうするんでしょうね…?
おわりに
二人の老後資金のためにと実家不動産を売却してもらい、それを嫁いびりした母のために流用したいと願っての離婚劇。いじめは加害者や傍観者には過去の話でも、被害者にとっては現在も続く「加害者に死を望む」程のキズです。くれぐれもご注意を。