こんにちは。婚活FP山本です。不動産は原則あまりにも高額なお金が動き、また内容も複雑ですから、時に一般の方は「つい短絡的な思考になる」こともあったりします。ウワサではたまに聞くかもしれませんが…あなたは身に覚えありませんか?今回は実際に起こったちょっと…な話をお伝えします。

住宅ローン相談で「購入を否定」がキッカケ

それは一本の電話から始まりました。内容は「住宅ローンの相談に乗ってほしい」というもの。何でも5000万の不動産を住居として購入予定で、念のため大丈夫かどうか計算してほしいといった相談でした。さすがに5000万は高額な部類ですし、良策な依頼かと。

依頼人(以下Aさん)は約40歳で年収は約1000万、専業主婦の妻と小学生の娘という3人家族。その他諸々の条件を加えてシミュレーションにかけたところ…案の定、将来は大赤字という結果がでました。将来の望みや現在の生活レベルが高額すぎたんです。

後日「買わなくて良かった!」の報告が!

Aさん的には自分は高年収の部類だし、まさか自分が購入できないと言われるとは夢にも思っていなかった様子。もちろん色々と購入するための提案はしましたが、全て「いやぁ妻が…」との言い訳三昧でした。ひとまず「妻と話し合ってみます」でこの日はお帰り。

その2ヶ月後くらいでしょうか。Aさんは喜びと共にウチに再来訪されました。何でもテレビで「今時は不動産は購入より賃貸の方が良い」類の内容を見たらしく、「あの時止めてくれてありがとうございました!」と笑顔で言われました。


安全性からローン返済額より高額の賃貸へ入居

「それで、住まいはどうされたんですか?」と聞くと、「実は娘の安全が心配だったので、セキュリティのしっかりした賃貸へ引っ越しました!」とのお答え。ちなみにその賃貸、これまでの賃貸よりも購入予定の不動産の住宅ローン返済額よりも高額でした…。

つまりAさん的に「購入しなかったんだから大丈夫だろう」という認識のようで、むしろより安全性の高い物件に移れて実に満足げでした…。私のシミュレーションは丸っきり役に立ちませんでしたね…。当面の安全は買えましたが、未来の安全は…祈るばかりです。

おわりに

冒頭通り不動産はあまりに高額です。5000万なら尚更かと。それだけに不慣れな場合、金額や内容よりも「購入vs賃貸」のみという短絡的な思考になることもある様子。このケースならいっそ購入の方が将来売却できる分、良かったかも?あなたもご注意くださいね。

関連リンク↓ 「ありえない!不動産を売却して専業主婦を望んだ女性」

/column/yamamotomasayoshi/21028/
 
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