全国の自治体で頭を抱える空き家問題。売りたくても売れないケースや、貸し出すにしてもリフォームの費用がかかることから、手付かずになっている空き家が全国各地に点在しています。
そこで、空き家を有効活用すべく、今話題にシェアハウスについて経営するメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。
テーマを持たせたシェアハウスが人気
テレビのバラエティ番組で共同生活が放送されて以降、シェアハウスを求める人や、物件を改装するケースも増えてきました。最近では大田区蒲田に260人が居住できる婚活シェアハウスが取り上げられ、大きな注目を集めています。
多様なシェアハウスが展開される中、居住者のニーズに即したものを作ることができれば、安定した家賃収入を得ることも可能。和をテーマにした町家風のシェアハウスや、国際交流の夢が実現する異文化交流シェアハウスなど、視点を変えればいろいろなシェアハウスを作ることができるのです。
賃貸より収入が安定する
シェアハウス経営では、初期投資としてキッチンやお風呂、ラウンジなどの整備が必要になりますが、複数の入居者から家賃収入を得ることができるので安定性が高いのが大きな特徴です。手頃な値段だからこそシェアハウスを求める人が多く、その分、空き室のリスクも回避できるのです。
口コミで入居率も高まる
他にはないテーマの物件を作ることができれば、口コミで話題性も増しますし、入居待ちになるケースも少なくありません。
生活に刺激を求める人や、こんなシェアハウスに住みたいという希望を叶えてあげられるのが、いかようにも仕様を変えることができる空き家なのです。SNSで拡散されるようなシェアハウスならオーナーとしても鼻が高いですよね。
共有スペースのルールを明確化しなければいけない
シェアハウスではキッチンで共同作業をしたり、みんなで食事をするのが魅力の一つ。しかし、冷蔵庫の使い方や掃除を入居者の担当制にするのか、それとも業者に委託するのかなど、知らない人同士が生活するにあたって決めなくてはいけないルールがたくさんあります。
もちろん住民同士のトラブルになる可能性もありますし、ルールのボーダーラインに対する言動なども適宜修正しなくてはいけません。喫煙場所の設置などは慣れが出てきてしまうので、そのときどきの対処はオーナーの判断になるという難しさがあるのです。
まとめ
これらのルールを居住者の立場になって考え、みんなが心地よく生活する場所を築くことができれば、安定した家賃収入を得ることにつながります。
空き家をシェアハウスとして活用したいと思う人は、実際にシェアハウスを内覧して不動産と相談してみてはいかがでしょうか。