所有する不動産を売却しようとする際は、仲介会社に依頼しますよね。でも一口に仲介会社と言っても、大手から中小零細まで様々です。

会社の規模がどうあれ、そこで働いているのは、あなたと同じように感情を持った人間です。そんな彼らとあなたの最も大きな違いは、不動産に関する知識や経験。もしかすると、駆け引きも彼らの方が一枚上かもしれません。

同じ仲介会社でも担当者のキャラは色々だし、営業力や経験も個々に違います。それに、あなたとの相性の良し悪しだってあるでしょう。

営業力があって経験も豊富、あなたとの相性も良い人が担当になってくれればラッキーでしょうが、現実はそう都合良くはいきませんよね。

さて、ここからが本題です。タイトルに書いてあるように、人間というのは接し方次第で善人にも悪人にもなるのです。売買仲介の場合、善人とは早く高く売ってくれる人で、いつまでも売れずに値下げを要求してくるような人を悪人と考えてください。

もちろん、物件を早く高く売るのは営業力の有無が大きく作用します。しかし、営業力をフルに発揮するかどうかは気持ち次第という側面があります。

あなたは、「嫌なヤツ」と思う相手のために一生懸命になれますか?仕事だと思えば我慢して接するでしょうが、積極的にこの人のために頑張ろうとは思えないでしょう。

彼らにとって売主であるあなたは大切なお客様ですから、丁重に接してくれるでしょう。でも、お客様はあなた一人ではないということを忘れないで下さい。そのことを弁えずに横柄な態度をとる売主は少なくありません。

あなたが大地主で多くの不動産を所有している資産家であれば別ですが、一つの物件を所有しているだけならその他大勢の一人でしかないのです。

当然のことながら、担当者は売りやすい物件を優先して営業をかけます。類似した物件が複数あったら、嫌な客の物件は後回しにするし積極的にならないでしょう。売るための工夫や努力をせずに、安易に値下げを提案してくるでしょうね。

では、彼らに善人になってもらうにはどうすれば良いのか。

特に難しく考えることも、必要以上に低姿勢になる必要もありません。まずは上から目線ではなく、同じ目線で接することです。そして、最低限の礼節を持ち相手を信頼することが重要です。

ここで間違えないで欲しいのは、信頼するのと言いなりになる事の違いです。信頼する相手には、それなりの敬意を払いますよね。人間は、自分に対して敬意を示す相手には好感を持つものです。それと同時に、良い意味での緊張感が生まれます。

でも、「ダマされないぞ!」と肩に力を入れて虚勢を張っている人の姿は滑稽に見えて、つい馬鹿にしたくなる。その結果、適当にあしらわれてしまうというわけです。

このように、人間というのは相手がどう接してくるかで対応が変わってくるのです。仲介会社の担当者と良好な関係を構築するのは、好条件で売却するための重要なポイントなのです。

 
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