1. 価格査定とは?
自分の物件を売却しようと決断した場合、まずは物件の価値がどれぐらいのものなのか知る必要があります。そのようなときにまず行うのが価格査定です。周辺物件の取引事例や建築年数などのデータから成約できる見込額を算出します。
2. 価格査定は複数の不動産会社へ依頼すること
価格査定は必ず複数の不動産会社へ依頼するようにしましょう。なぜなら依頼する不動産会社によって査定金額が異なるからです。
価格査定をひとつの不動産会社に依頼しただけでは自分の不動産の平均的な価格を知ることはできません。自分が売ろうと思っている不動産の価値を正確に把握するためにも1社ではなく、複数の不動産会社へ価格査定を依頼する必要があります。
3. 価格査定とは物件の適正金額を知る行為
価格査定を複数の不動産業者へ依頼したあなたは、もしかすると一番高額査定をしてくれた不動産会社の意見を参考にし、その価格を売り出し価格に設定して仲介を依頼するかもしれません。しかし、それはちょっと間違っています。
価格査定というのは自分の物件を高額査定してくれる不動産会社を探すための行為ではありません。自分の不動産の適正金額を知るための行為なのです。
複数の不動産業者へ依頼する意義は最高金額や最低金額を知ることで、平均的な金額はどれくらいなのかを知ることにあります。高い金額で売りたいからといって、一番高額査定された金額を売り出し価格に設定してしまうと、いつまでたっても物件が売れないということにもなりかねません。
さらに最低金額を知ることで安すぎる価格で売ってしまうことを防止することができますし、最高金額を知っていればどれぐらい利益が出るか見当を付けることもできます。
4. 最終的な価格は売り手と買い手の合意で決まる
価格査定によって決められた不動産の金額は、あくまで客観的なデータによって算出された価格でしかありません。実際にその価格で売れるかどうかはわからないのです。
最終的には売り手と買い手の合意のもと決められた価格で不動産は売却されることになります。