不動産関連サービス業　新卒採用数ランキング　2022年9月集計

不動産関連サービス業　新卒採用数ランキング　2022年9月

上場している不動産関連サービス業種の企業のうち、過去3年の新卒採用数を公表している11社の新卒採用数をランキングしました。分野が多岐にわたる不動産関連サービス業ですが、その中でも採用数が多く就職しやすい会社についてまとめました。また、男女別の雇用人数についても調べました。（リビンマガジンBiz編集部）

※編集部基準

集計方法
・2020年9月18日に、公式サイトや採用サイトなどを参照し独自集計
・集計上データがない場合は「非公表」とした
・「2021年」「2020年」「2019年」「過去3年の合計数」を集計。集計時点で2021年分のデータが公表されていない企業は空欄とした

画像＝写真AC

新卒採用数1位はリクルートHD　2位は人・夢・技術G

1位は去年に引き続きリクルートホールディングスで、新卒採用数は過去3年で989人です。リクルートHDは大手求人広告会社ですが、必要な情報を求める個人と企業が出会う場を創り出すことをモットーに、メディア事業で「SUUMO(スーモ)」などの不動産情報サイトの運営を手掛けています。

前年の同様の調査の1,387人から減少していますが、今年は集計の時点で2021年度新卒採用のデータが公開されておらず、2019年・2020年の2年分のデータを集計したためです。

参考サイト
「不動産関連サービス業　新卒採用数ランキング　2021年10月」

2位は人・夢・技術グループで、過去3年の新卒採用数は152人でした。同社は2021年10月に長大の完全親会社として設立しました。長大は主に橋などの建造物の設計に関わる建設コンサルタント会社で、昨年の調査でも2位に入り、不動産関連サービス業をメイン事業にする会社としては事実上のトップを守っています。

同社は、社名が「長大」のままでは、橋梁設計の会社というイメージが強く、より幅広く国土強靭化や地方活性化の事業に取り組みたいと考え、また、橋梁と関係のない企業ともグループになるため、受け皿として新会社を設立しました。今後も積極的に社員を増やしていくことでしょう。

不動産関連サービス業種では上記2社のみが3年合計の新卒採用数が100名を超えています。

3位は土木管理総合試験所で、過去3年の新卒採用数は49人となりました。同社は地質調査や環境調査、測量・設計など、土木・建築工事の品質確保に必要な各種の調査、試験を行っています。

同社はコロナ前の2019年の新卒採用数は10人でしたが、2020年は18名、2021年は21名と、コロナ禍の中で順調に新卒社員数を増やしてきました。高度経済成長期に作られたインフラの多くが老朽化しており、メンテナンスのための検査や診断が必要です。土木管理総合試験所の事業は日本のインフラの維持・管理には欠かせないものであり、同社は今後も社員数を増やしていくものと考えられます。

1位のリクルートHDを除けば、不動産関連サービス業では、インフラにかかわる専門的な知識や技術を取り扱う会社がランクインしています。こうした会社で専門的なスキルを身に着ければ、コロナ禍などの社会の変化にたやすく振り回されず、転職の際も有利になる、需要の高い人材となる事ができるでしょう。就職を希望する学生側にとっても魅力的な会社といえます。