不動産業界　企業公式YouTube登録者数ランキング2022

不動産業界　企業公式YouTube登録者数ランキング2022

上場している不動産企業113社の中(※)で、YouTubeに企業の公式チャンネルを解説している69社につき、登録者数が多い順にランキングしました。動画は音と映像を交えることで、多くの情報をわかりやすく伝えられ、特にYouTube は世界に発信できるSNSとして注目されています。コロナ禍でSNS活用に乗り出す企業が多いなか、不動産業界のYouTube活用状況について考察します。（リビンマガジンBiz編集部）

※注＝編集部基準

集計方法
・2022年8月21日～22日に集計
・採用専用のチャンネルは除く
・支社や支店、グループ企業のチャンネルは、公式サイトや公式チャンネルから紹介されているなど、関連性が高く、かつ、公式であるとの特定が容易なものについてはあわせて集計した

画像＝写真AC

1位は三井不動産　YouTube登録者数合計1万人以上は3社

1位は三井不動産で、同社の公式サイトからリンクされている公式YouTubeチャンネルは24にも及び、合計の登録者数は1万7,392人となりました。不動産業界のトップ企業がここでも1位を獲得しました。

三井不動産がYouTube活用に成功している理由は、グループ全体で積極的にSNSマーケティングを行っていることと、三井不動産公式サイトに「三井不動産グループソーシャルメディア公式アカウント一覧」と称して、几帳面にグループ企業のSNSを拾い上げて掲載していることが挙げられます。日本一の不動産会社の公式サイトに掲載されるとなれば、子会社のSNS担当者も、気合を入れて登録者を増やそうとすることでしょう。

2位は東急不動産ホールディングスで、調査対象とした9のチャンネルの登録者数合計は1万2,208人でした。同社は東京・渋谷を拠点として様々な開発を行っており、このエリアはIT系の企業のオフィスも多いことから、YouTubeに力を入れていると考えられます。

また、合計登録者数が多くなった理由として、公式チャンネルにおいてグループ企業のチャンネルの紹介をしていることがあります。東急不動産ホールディングスの事業に興味を持った登録者は、グループ企業のチャンネルにも簡単にアクセスすることができます。

3位は三菱地所で、4つの公式チャンネル合計登録者数は1万368人でした。同社が運営する「Dynamic Harmony -Tokyo Marunouchi-〈丸の内公式チャンネル〉」では、美しい映像で、美術展や、丸の内のベンチャー企業で働く人の一日を追うなど、魅力的な動画を配信しています。

以上の3社までが公式チャンネルの合計登録者数1万人を超えています。

1つの公式チャンネルで最も多くの登録者を獲得しているのは、野村不動産ホールディングスの「野村不動産プラウド公式チャンネル」で、7,550人でした。これは、スペシャルムービー『僕は、ずっと君の隣にはいられない。』が好評なためです。最期の時が近づく愛犬マロンとともに過ごす家族のドラマを描いたCMで、数分の動画ながら、森田剛さんの演技や映像が高く評価されています。

全体的に、有名人やアーティストを起用したCMなどを動画配信している企業が、多くの視聴回数や登録者を獲得していることが分かりました。中には、社員同士の漫才を掲載するなど、お金をかけずに面白い動画になるよう工夫しているチャンネルも見られますが、プロモーションとしては、やはり人気のある人物の集客力に頼るのが手堅い方法のようです。