上場している住宅建設 勤続年数が長いランキング2019

上場している住宅メーカー34社(※)を対象に、従業員の勤続年数が長い順にランキングしました。レオパレスや大和ハウスの施工不良問題に揺れる住宅建設業界ですが、長く安定して働ける社内環境が整っている優良企業も多く存在します。そうした会社をご紹介します。(リビンマガジンBiz編集部)


※=編集部基準

集計方法

・2018年8月期から2019年7月期までの最新の有価証券報告書を元に集計

画像=写真AC

平均勤続年数17年以上の住宅建設会社は2社!

1位はミサワホームで、平均勤続年数は18年3カ月、平均年齢は44歳1カ月、平均年収は709万8千円でした。ミサワホームは、戸建て住宅・分譲住宅の大手メーカーで、住宅の製造・施工・販売の他、土地活用や医療・介護・保育等の施設建築、増改築・リフォーム工事等を幅広く手掛けています。30年連続でグッドデザイン賞を受賞するなど、住宅の品質には定評があります。また南極観測隊に参加するなど、先駆的な取り組みでも知られています。

従業員数2,605人の大手メーカーですが、平均年収は今回調査対象とした34社全体の平均値である613万円より100万円近く高く、また2018年度の上場企業全体の平均年収である692万円を上回っています。安定して働ける上に給料も良い会社であることがわかります。

ミサワホームは2017年にトヨタホームの連結子会社となりました。2020年1月にはトヨタホームの親会社であるトヨタ自動車とパナソニックが作った合弁会社プライムライフテクノロジーズの子会社となる予定です。再編後も労働環境が維持されるかに注目です。

2位は長谷工コーポレーションで、平均勤続年数は17.1年、平均年齢は41.3歳、平均年収は934万4千円でした。長谷工コーポレーションは、昭和43年に一棟目の自社マンションを着工して以降、施工累計63万戸超、日本の分譲マンションストックの約1割を手掛けるマンション建設最大手企業です。

従業員数は2,436人とミサワホームとほぼ同規模ですが、給料は1,000万円近くと、大和ハウス工業を抜いてトップとなっています。マンション建築に置いて抜群の知名度と安定感を誇る同社らしい結果となりました。

平均勤続年数14年以上の優良企業10社と上場住宅メーカー全体の傾向

続いて、勤続年数14年以上と、入社以後は安定して働けることが予想される優良企業をご紹介します。

3位 積水ハウス 16.1年

4位 ミサワホーム中国 15.9年

5位 土屋ホールディングス 15.6年

6位 細田工務店 15.5年

7位 三井ホーム 15.3年

8位 住友林業 14.8年

9位 大和ハウス工業 14.1年

9位 サンヨーホームズ 14.1年

平均勤続年数10年を超える企業は34社中12社でした。34社全体の平均勤続年数は9.1年となっており、この数値より勤続年数が長い住宅メーカーは業界の中でも長く働きやすい環境のある会社と言えそうです。

もっとも、勤続年数だけを見て、会社の全てを判断できません。設立から新しい会社や、業績好調で近年従業員を大幅に増やしている会社は、平均勤続年数が短くなります。勤続年数だけのデータにとらわれず、様々な観点から、就職先にふさわしい会社かどうかを判断する必要があるでしょう。

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