最近、テレビや新聞で、空き家問題がよく取り上げられています。売却を希望する土地に、古家があったら、どうしたらよいのでしょうか。

 

■古家にはメリットがいっぱい

 昔は厄介者と言われていた古家ですが、実は売却時に古家があることで、売りやすくなる面もたくさんあるのです。古家付きのメリットをご紹介します。

 

住宅ローンが使える

 マイホームを購入する人のうち、現金一括ですべてを支払う、という人は稀でしょう。大抵の人が、住宅ローンを利用すると思います。実は住宅ローンは、土地のみの購入の場合、利用することができません。住宅ローンはあくまで、住宅を購入するためのローンです。つまり、住宅や、土地+建物の同時購入時のみ、利用することができるのです。古家は、その時点では住宅です。つまり、古家付きの土地は、フラット35を含めた住宅ローンを利用することができるのです。

 

リノベーション物件が大人気!

数年前、「最後から二番目の恋」というドラマが大ヒットしました。主人公の千明が暮らしていたのが、鎌倉の古民家。そして、千明の隣人である長倉家も、古民家でカフェを営んでいました。そういったドラマなどの影響で、最近古民家がついた土地をあえて購入し、リノベーションをして暮らすという選択をする人が増えています。新築を買うよりもはるかに安価で入手できる上、あえて古さに味を見出しているようです。最近では住宅設備の技術も向上しているので、水回りや窓などに最新のものを導入すれば、すべてがまっさらな新築よりも快適かもしれません。

 

建て替える前にイメージができる

もし解体して新築を建てるとしても、古家があると更地の場合より家のイメージがしやすい、というメリットがあります。新築を建てる時、建築業者は模型やイメージ図で、少しでも完成前の家をイメージできるようにしてくれます。しかし、実際の日当たりや風通し、隣家との関係や天候による環境の変化は、現物がないとわからないもの。その点、古家があれば、先に建物完成後の生活がイメージしやすくなるのです。

 

■更地にした方が良い場合

古家付きにメリットがたくさんあることは前記の通りですが、それでも更地にした方がいいケースはあるのでしょうか。

 

安全性に問題がある

土地にある古家が、倒壊の危険性がある場合は、解体をする方が無難です。特に長年空き家だった場合、家は思った以上に傷んでいます。安全性を考え、解体を検討しましょう。また、不動産における瑕疵担保責任が発生しそうな場合も、更地にした方が無難です。目で確認できる瑕疵には責任が発生しませんが、地中に有害物質が埋まっていたり、配管が経年で大きく劣化していたりと、隠れた瑕疵が見つかった場合の賠償は売却後にも発生します。建物の状態をよく確認し、専門家と相談しながら判断しましょう。

 

更地にするタイミング 

古家付きの土地を売ることが決まっても、すぐに解体をしてしまうのはおすすめしません。実は建物がある土地は、更地の場合と比べて、固定資産税が6分の1に軽減されています。つまり、更地にしてしまった状態で長期間売れないと、固定資産税がかなり高額になってしまうのです。売ることが決まっている土地でも、古家を解体する時は、売り手が決まってからの方がよいでしょう。 

 
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