海外では一般的な家具付き物件。しかし、日本では一部の高級賃貸やシェアハウスなどに存在するものの、まだまだメジャーではありません。そんな家具付き物件を選ぶメリットはあるのでしょうか。

 

 

■借り手の立場から見る家具付き賃貸

 まだまだ物件は少ないものの、昨今はおしゃれな家具が設置された賃貸も、少しずつですが増えています。借り手の立場に立つと、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

家具付きのメリット

 家具付き賃貸物件の最大のメリットは、何といっても引っ越し費用が安くなるということです。例えば、実家暮らしの人が初めて一人暮らしをする場合、平均的な家具の価格は約5万円、家電の値段は約10万円、合計15万円程度かかると言われています。家具付き賃貸物件の場合は、この負担が大きく減るので、かなりお得に一人暮らしをスタートすることができます。また、中には、自分では購入できないような、高価でハイスペックな家具・家電が設置された家もあります。

 

家具付きのデメリット

家具などがすでに設置されているということは、自分好みのインテリアを揃えることができないということです。初めての一人暮らしで、自分の個性が発揮できないことにストレスを感じる人もいるかもしれません。また、家電などは前の住人時代から設置されていることもあり、中古の使用に抵抗を感じたり、古い型のために現行製品以上に電気代がかかったりというマイナス点もあります。

 

■オーナーの立場から見る家具付き賃貸

 

 日本ではなかなか浸透しない、家具付き物件。しかし、昨今は若い世代を中心に、「物を持たない」「シェアをする」という考えの方が増えてきています。オーナー側の立場では、家具付き賃貸にすることで、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 

家具付きのメリット

 

 家具付き物件の最大のメリットは、他物件との差別化ができるという点です。競合が激しい地区でも、賃料を下げることなく、入居者を募ることができます。また、人気のデザイナー家具などを設置することによって、通常より高い賃料に設置することもできます。センスに自信がない方は、インテリアの専門店やコーディネーターに相談すると良いでしょう。デザイナーがプロデュースしたという付加価値は、大きな空室対策となります。

 

家具付きのデメリット

 

 家具を設置するということは、それだけ経費がかかるということです。また、使用者によっては使い方が荒く、高価な家具を購入しても、一人で交換や修理が必要になることも。また、基本的に設置してある家具などの修理はオーナーの負担となります。修理などの対応を明確にしておかないと、思わぬトラブルが発生する可能性があります。

 

 
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