毎週水曜日配信、「元不動産営業マン梶本の、結果を残す営業術」

業界歴21年、不動産会社専門コンサルタント 梶本幸治さんが、デキる営業の心得、成功している不動産会社の特徴を紹介します。

毎週やってくる営業会議…。営業成績の良い社員であれば、ストレスを感じることはありません。しかし、成績が伸び悩む社員にとっては、上司からのありがたいお言葉が、ときには大きな苦痛になることも…。そこで、今回は、「営業会議で上司に詰められたときの緊急回避法」をご紹介します。(リビンマガジンBiz編集部)


(画像=GAHAG)

昨今、政府が提唱する「働き方改革」も市民権を得つつあり、社員を大切にする経営を模索する企業が増えています。

我々不動産業界でも、大手を中心に労働時間の短縮や有給休暇の取得推進など、より働きやすい職場を作ろうという動きが「それなり」に進んでいると感じます。しかし、改革はまだ道半ばといった状況であり、長時間労働やモラハラ、パワハラが横行している不動産会社は少なくありません。業界全体が高い意識を持ち、労働環境を改善していくことは非常に重要です。

しかし、「そんな大きな話じゃなくて、とりあえず来週の営業会議で詰められることを回避したい」と思っておられる方も少なくないはず。そこで今回は、いつもと少し趣向を変えて「営業会議で上司に詰められたときの緊急回避法」をお伝えします。

では、不動産営業部門の管理職(上司)がよく用いる「低迷社員を詰める台詞」を挙げてみます。

・○○君って公務員だったっけ?えっ違うの?いやいや業績が上がっていないのに給料が出ているから、てっきり税金から給料が出ているのかと思ったよ

・僕はね、君に頑張ってほしいって言ってるのじゃないんだよ。ただ結果を出して欲しいだけなんだよ

・来月の給料袋にはお札じゃなくて、会社から〇〇君宛ての請求書を入れたいくらいだよ


・業績を上げなくても休日はやってくる。なんて素敵なんだ


・〇〇君、明日の朝礼で他の営業マンにお礼を言ってもらえないかなぁ。「今月も皆さん、僕の給料を稼いでくださり本当にありがとうございます」ってね


・先月、「来月は必ず目標を達成します」って言ってたよね。君自身が言った言葉だよ。小学校で習わなかったかな「嘘つきは泥棒の始まり」って。あっ、○○君は嘘つきだから給料泥棒なんだ


・このままだと、君も会社も不幸になるよ


・君が言ってるのは「見込み」じゃなくて「妄想」

…ふぅ。書いてて胃が痛くなってきました。

上記の通り、不動産営業部門の管理職は様々な角度から詰めてきます。営業担当が「頑張ります」「見込み案件があります」「最後まで諦めません」と言ったところで、必ず詰められます

ましてや、一言も発言せず嵐が過ぎ去るのを待つ態度は言語道断です。

では、このように詰められたとき、営業担当に逃げ道はないのでしょうか?
いえ、1つだけ方法があります。

それは…

苦渋の表情を浮かべて唇をかみ…

「悔しいです…」と一言だけ言い…

あとは目線を下げ一点を見つめること…

です。


(画像=ぱくたそ)

更に、悔し涙の一滴もポロリと出すことができれば最高です。

営業成績で詰められているときは、どんな弁解をしても結局反撃を食らいます。
したがって「言い訳はしませんが、会社の期待に応えられず悔しい気持ちでいっぱいです。多くは語りませんが見ていてください」といった雰囲気を醸し出すようにしてください。

【この手法を正しく使用するために、事前に必ずお読みください】
※この方法はその場を凌ぐ対症療法であり、慢性的な業績不振には効果がありません。
※安定した業績をあげるため、日頃から健康的な営業活動を行いましょう。
※次の人は上記手法を使用しないで下さい。
(1)慢性的営業不振症の方
(2)嘘が顔に出る方
(3)演技に自信が無い方
(4)浪花節が通用しない上司に仕えている方
※上記手法の過剰使用はあなたの信用を失墜させる恐れがあります。用法用量を守って正しくご使用ください。

 
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