最近の空き家問題の行政をはじめ、その問題に取り組むNPO等で活動されている方々のお話を聞くと、どうも空き家問題の本質にかかわっていない?ようなことが多いようです。

空き家問題は、今あらたなるビジネスチャンスとばかり空き家管理というビジネスカードで空き家の持ち主に不動産屋さんがアプローチしているようです。

しかし、空き家の持ち主である80代~90代の高齢者の相続人世代である60代後半にあたしく命名された準高齢者といわれる団塊世代の生活様式やその精神文化もよく知っておかないと空き家問題の解決にはならいないようにも思えます。

 

 少子化世界の日本においてこれから老後の人生を満喫しようとするいわゆる団塊の世代がシルバーエイジというひとつのマーケットを構築してきていることは周知のことです。この団塊の世代のかなりの方々が実は、田舎の空き家の相続人として世に登場してきています。

 

もちろん富裕層の方やアパートやマンションの不動産収入がある相続人もいますが、ほとんどがサラリーマン層の相続人です。

 

この団塊の世代の親である被相続人も戦後の日本の高度経済成長を支えたサラリーマンであったり中小企業や個人商店等の個人事業主であったりとさまざまですが、決して富裕層ということではないのです。

 

相続というとすぐに資産家や一部のお金持ちの人々の問題と片付けけられてしまいがちですが、実は一般サラリーマンの方々の相続で相当量において相続問題が発生しています。相続人の多様化がはじまっているのです。

こういった団塊の世代の相続における相続人のライフスタイルを見ていくと興味深い傾向があります。

 

相続人としての団塊の世代がいよいよ定年時代を迎えてもシルバーエイジはとにかく元気です。中高年の時間とお金の使い方はというとすぐに海外旅行が思いつくのですが、実はそれだけではありません。

最近の日本100名山でも有名な中高年登山とトレッキングは20年以上前からのものです。

そしてトレーニングジム等の体力関係での時間とお金の使い方も静かなブームになっています。

エステやオーガニックフーズなどにもこだわる世代でもあります。

オーガニックフーズはもとよりスローフーズやスローライフで時間をゆったりと過ごすという、それはとても贅沢なライフスタイルを実践している方も急増しています。(続く・・・)

 
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