不動産業界店舗数ランキング2022

不動産業界店舗数ランキング2022

不動産売買仲介業及び賃貸仲介業を営み、複数店舗で営業している40社につき、2022年6月初頭の出店店舗数をランキング形式でご紹介します。また、昨年からどの程度増減があったかについても考察します。全体的には、コロナ禍の影響を受けて出店を控えた企業が多い中、上位企業の店舗数はどのように変化したでしょうか。（リビンマガジンBiz編集部）

集計方法
・2022年6月2日時点で公表されている各企業の店舗数を集計
・公式サイトに表記されている店舗数を集計、表記がない場合は、公式サイトに掲載されている店舗数をカウント
・対象店舗は、不動産売買仲介業、賃貸仲介業のために出店している拠点
・フランチャイズ、直営に拘わらず、同じブランド名・屋号の店舗を集計

画像＝写真AC

1位はシャーメゾンショップ　500店舗以上は7社

1位は不動産業界店舗数ランキング2022で、店舗数は全国3,000店舗にものぼります。シャーメゾンショップは積水ハウスの賃貸住宅シャーメゾンの正規公認店です。「お部屋探しMAST♪」のテレビCMで有名な「MAST」から、2020年2月にシャーメゾンショップにブランド名を変更しました。

シャーメゾンショップは首都圏だけでも約450店舗もあり、積水ハウスの事業規模の大きさを実感させます。積水ハウスは、元気なシニア向けに自立型の高齢者向け賃貸住宅「グランドマスト」シリーズを提供するなど、少子高齢化社会を見据えた事業展開にも積極的です。

2位はアパマンショップ(1,043店舗、前年比-50店舗)で、昨年の1位からランクダウンしました。続いて3位はセンチュリー21(991店舗、前年比+2店舗)、4位エイブル (813店舗、前年比-3店舗)となっています。

出店数500店舗以上の企業は7社で、以下のようになっています。
 

昨年の調査では、500店舗以上の企業については、コロナ禍においても出店に意欲的な姿勢が見られたのですが、今年はセンチュリー21が店舗数を2店舗増やした以外は、現状維持またはマイナスとなっています。その理由としては、第一にコロナ禍が考えられますが、出店数ランキングは大きく変動がある年と増加数が落ち着く年とで波があるため、今年はたまたま落ち着く年だったとも考えられます。

参考サイト
「不動産業界店舗数ランキング2021」

不動産業界店舗数の全体の傾向としては、減少傾向がハッキリと表れています。MASTが、昨年集計対象としていなかったシャーメゾンショップにブランド変更したことに伴い、旧MASTとシャーメゾンショップの店舗数を除外すると、今年の出店店舗総数は去年より107店舗減少しています。コロナ禍でオンラインによる営業が熱を帯び、また物価高や円安など先の読めない状況が続く中、新たな実店舗の出店を控える、または削減する傾向は今後も続くと予想されます。